【2018 DMフェア〈セミナーダイジェスト〉】 〈講師〉楽天 ECコンサルティング部ペイメントソリューション事業課 石井宏子シニアマネージャー/〈「楽天ペイ」や楽天会員基盤を生かす自社サイトの成長戦略 前編〉 4つの「楽天ペイ」導入メリット

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 「ダイレクト・マーケティング・フェア2018」では、楽天のECコンサルティング部ペイメントソリューション事業課・石井宏子シニアマネージャーがセミナーに登壇。楽天IDを活用したオンライン決済サービス「楽天ペイ(オンライン決済)」導入による成長戦略について講演した。前編では「楽天ペイ」の概要やメリットについて紹介する。

■ユーザーのメリット

 まず、楽天ペイを導入した場合のユーザーさまにとってのメリットを三つご紹介します。
 一つ目が「簡単」。普段利用している楽天IDとパスワードのみで決済が可能で、「楽天ペイ(オンライン決済)」の利用登録を個別にする必要がありません。
 二つ目が「安心」。クレジットカード番号を新たに入力せずに決済が可能です。三つ目が「お得」。楽天スーパーポイントが常に1%たまり、ためたポイントは楽天ペイを導入している各サイトで使うことができます。
 導入サイト数は、昨年末時点で5000を超え、幅広いジャンルのサイトで導入いただいています。


■導入企業のメリット

 次に事業さまにとっての四つのメリットをご説明します。
 一つ目がコンバージョン率の改善。決済時の手間や不安を軽減することで、決済完了率が向上しています。また、会員登録の入力時点でユーザーさまがドロップアウトするという課題については、会員登録補助機能「楽天ID Connectオプション」を提供しています。
 ユーザーさまが楽天会員として登録していれば、ほとんど入力することなく簡単に会員登録できる機能です。ユーザーさまの情報は各サイトさまの会員データベースにも保持できます。
 二つ目がLTVの向上。楽天ペイを使っているユーザーさまが魅力に感じていることの多くが、購入時に「ポイントが使える」「ポイントがたまる」の2点です。楽天スーパーポイントがたまる・使えることで購買促進効果があり、注文単価が23%、年間注文回数が28%アップしたサイトさまもあります。
 さらに「ポイントパーツ」による購入促進も行っています。自社サイトに訪問しているユーザーさまに、保有している楽天スーパーポイントの残高を表示する機能です。導入後、新規購入者数が88%増、客単価が28%増となったという声をいただいています。
 三つ目がマーケティングサポートです。各サイトさまにとって大きな課題が新規顧客の獲得です。われわれは会員ID数約9500万(17年12月末時点)の中から、よりアクティブなユーザーさまを各サイトに送客するプランをご提供しています。
 事例の一つとして、楽天市場のスーパーセール期間中に、楽天ペイのクーポンを配布する「スーパーSALEすごろく」という企画により、新規獲得につなげました。
 四つ目がチャージバック補償制度です。この制度を無料で自動付帯し、月額50万円までのチャージバックを補償しています。


■幅広い連携先

 最後に、楽天ペイの導入方法です。われわれの仕様に基づいて直接導入するパターン、われわれの連携パートナー経由で導入するパターンがあります。
 連携パートナーとは、決済代行サービス、ショッピングカートサービス、ECベンダーの各社で、今後、連携先を拡大していく予定です。導入までの期間は、平均1〜2カ月程度となっています。
 このように弊社では、楽天の会員基盤を活用して各サイトさまの成長に貢献できるよう邁進していきます。(つづく)

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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