【2018 DMフェア〈セミナーダイジェスト〉】 〈カルビー越境担当者に聞く! 中国越境ECの現状と国内ECとの違い〉後編/国内の楽天市場の売れ筋が人気に

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カルビー・登海徳謙氏(右)と楽天・高橋宙生氏(左)

カルビー・登海徳謙氏(右)と楽天・高橋宙生氏(左)

■法律などの変化もリスクに

 小嵜 越境ECを始めてから、悪い意味で想定外だったことはありますか。

 登海 ひとつは、保税倉庫の自由度が思ったより低かったということです。もうひとつとしては、越境ECを始めた2016年4月ごろに中国政府に変化があり、市場が大混乱に陥ったことが挙げられます。正直、現在でも、越境ECそのものがなくなるかもしれないというリスクは考慮に入れています。

 高橋 17年3月には日本製品に対する大規模なネガティブキャンペーン「315消費者権利デー」がありましたから、不穏な感じはもはや想定内かもしれませんが、避けられないリスクだとは思っています。また、思った以上に価格の高低差が厳しかったことも想定外でした。そんな中で利益をコントロールしながら営業するというのには、想定以上に神経を使っています。

■トレンドに敏感な顧客

 小嵜 中国では小売店よりもメーカーの方が売り上げも多く、力も強いと聞きます。それはなぜだと思いますか。

 登海 中国の消費者はブランドに敏感です。欧米や日本の有名なブランドを選んでおけば大丈夫だろうと考えて、メーカーの直販サイトに行くのではないでしょうか。

 小嵜 そんななか、メーカーではない楽天さんが、なぜ結果を出せているのでしょうか。

(続きは、「日本ネット経済新聞」6月7日号で)

小嵜秀信客員准教授

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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