【2018 DMフェア〈セミナーダイジェスト〉】 〈講師〉楽天 ECカンパニー クロスボーダー・トレーディング課 高橋宙生シニアマネージャー/〈「進化を続ける越境ECと成功のヒント」 前編〉 楽天の越境ECは5年で8倍に成長

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 楽天ECカンパニー クロスボーダー・トレーディング課の高橋宙生シニアマネージャーは、「ダイレクト・マーケティング・フェア2018」で越境ECにおける成功のヒントを解説した。前編では、越境ECのマーケット動向と楽天市場が越境ECで取り組んでいるサービスについて、講演内容の一部を紹介する。

■アジアの成長が鍵

 初めに、越境ECの盛り上がりについて数字も交えて見ていきたいと思います。
 「世界の越境EC市場規模予測」を見ると、16年は約46兆円だったものが、20年には114兆円を超えるとされています。さまざまな統計でも、今後アジアを中心に盛り上がっていくと予測されています。
 次に、「主要国における越境ECの利用経験率」です。15年の数字ですが、シンガポールが69%、中国が37%、英国が36%。日本は海外サイトでの買い物があまり一般的ではなく、12%にとどまっています。
 中国や米国、ドイツなどインターネット経済の先進国で越境ECの利用が爆発的に増えているのは、ここ3〜4年くらいの顕著な事象です。特に中国は、経済発展や政府の越境ECに対する優遇対策などにより、かなり大きく伸びています。


■中国向けが中心

 ここから楽天のクロスボーダー事業についてお話しします。海外向けの流通は、過去5年で8倍の規模に成長しています。日本のインターネット通販の市場規模の成長は、年間10%前後ですから、それを大きく上回るスピードとなっています。

(続きは、「日本ネット経済新聞」7月5日号で)

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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