【Eコマース業界地図 「一元管理システム編」】 キャプサー〈「特攻店長」〉/クラウドの需要増加/取扱商品数が多い店舗に強み

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 システム開発のキャプサー(本社兵庫県、縄舟優一社長、(電)078—362—1920)が提供している一元管理システム「特攻店長」は、ネットショップの要望に応じてフルカスタマイズできるのが特徴。ここにきて昨春から提供している「特攻店長クラウド」への需要が増加している。もともと商品出品に力を入れており、型番商品を中心とした取扱商品の多いネットショップに強みを持つ。
 「特攻店長クラウド」は昨年4月、サーバーの提供を開始した。大規模運用に対応できる「特攻店長」の特徴を生かしながら、サーバーの設置やメンテナンスが不要で高度なセキュリティーを提供できるクラウドの良さを取り入れている。
 クラウドによるサーバーの社外配置によるレスポンスの悪化を防ぐため、データの転送量を削減する通信技術を採用。さらに「注文データや商品数の多い大規模店舗にも利用していただけるよう、画面表示が重くなく操作性のいいシステムを提供しているのが最大のポイント」(縄舟社長)と説明する。
 「特攻店長クラウド」の提供に併せて月額基本料を改定。カスタマイズはできないが、商品制限は1500商品、受注は月間500件までで月額1万円の「MINIプラン」を用意した。
 MINIプランを導入するネットショップが相次いでおり、EC事業の成長とともにカスタマイズを求めるEC事業者も目立ってきている。「カスタマイズができないといっても中身は『特攻店長』と同じ。カスタマイズが必要となった時点で、上位への乗り換えプランが可能」(同)となっている。
 「特攻店長」は従来、キャプサーのグループ会社である特攻店長が提供してきた。今年5月、「特攻店長」関連事業をキャプサーへ移管。グループ内で業務を集中することにより、相乗効果を図っていくとしている。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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