【Eコマース業界地図 「CRM編」】 FID〈「MOTENASU」〉/休眠開拓まで自動化/メールからDM、コールが連動

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和田聖翔社長

和田聖翔社長

 リピートEC支援のFID(本社東京都、和田聖翔社長)が提供するマーケティングオートメーション「MOTENASU(モテナス)」は、”休眠顧客の掘り起こし”まで自動化できる。メール配信だけでなく、DM発送やアウトバウンドコールなどクロスチャネルでの施策を自動化することにより、手間をかけずに効果を最大化することが可能だという。
 FIDはリピート通販システム「侍カート」に加えて、17年4月に「モテナス」の提供を開始した。コールセンターや物流まで支援できる体制を整えており、ECサイト構築から運用、CRMまでワンストップで支援している。最近は「モテナス」を休眠顧客の掘り起こしに活用し、高い成果を上げた事例が増えている。
 「コストをかけて新規顧客を獲得しても一定数は離反してしまったり、休眠顧客になってしまう。せっかく獲得したリストを活性化したくても、やり方が分からなかったり、手間をかけられない事業者は多い。当社では『モテナス』を活用してコストを抑え、効果を上げる取り組みを提案している」(和田社長)と話す。
 同社は「モテナス」を提供するだけでなく、顧客データの分析やシナリオの立案、クリエーティブの制作まで支援している。コールセンターを活用して、メールやDMと連動したアウトバウンドコールまで自動化することも可能だ。
 「メールを閲覧した人だけにDMを発送し、DMに印字したQRコードを読み込んだ人だけにアウトバウンドコールをかけるという施策を自動化できる。適切な内容のDMを適切なタイミングで発注し、発送まで自動化できる仕組みは弊社の特許技術。来年にはLINEログインの連携機能も実装するため、メールを開封していない顧客にLINE@でアプローチすることもできる」(同)と話す。
 顧客データに基づきクリエーティブを出し分けたり、アクションに応じた施策を自動化することで、最適なタイミングで最適な内容を提案することができるという。
 休眠顧客の掘り起こしだけでなく、定期会員への引き上げやクロスセルなどにおいても、すでに高い成果を出している。顧客企業の課題や予算に合わせて、柔軟にCRM施策を提案できるコンサルティング能力が、高い成果の背景にはあるようだ。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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