【ECに役立つサイト内検索支援】■導入事例 ビジネスサーチテクノロジ/「さとふる」利便性の向上図る/7月にサイト内検索導入

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 ふるさと納税サイトの「さとふる」を運営する、さとふる(本社東京都、藤井宏明社長)は14年10月末にサイトを開設し、今年で4年目を迎える。ふるさと納税への関心の高さを背景に登録する自治体が年々増加。お礼品数は1万8000品目以上に上り、毎月増加傾向にある。今年6月末の会員数は100万人を突破した。
 「ふるさとの元気を 〝フル〟にする」というコンセプトのもと事業を推進。「さとふる」サイトは、使いやすさと見やすさを重視しているという。寄付者向けにはお礼品の検索から、寄付の申し込み・支払いまでができるサービスを提供すると同時に、自治体向けにはふるさと納税業務の一括代行を行っている。
 お礼品提供事業者の開拓をはじめ、「さとふる」サイトへの掲載や配送業者の手配まで代行する。10月23日現在までに267の自治体(全国の自治体数は1788)が登録している。
 代行サービスを利用すれば、「さとふる」サイトでの申し込みデータをもとに、お礼品提供事業者がお礼品を梱包し、さとふるが手配した配送業者に渡すだけでお礼品を寄付者の元に届ける。そのため、自治体の担当者や事業者の負担がかからない。
 利用者の年齢層は幅広く、年齢の高い世代の利用も目立っているという。
 掲載するお礼品の多くを食品が占めているものの、旅行券や宿泊券といった、その自治体を訪れるきっかけとして活用するケースもある。体験型のお礼品も増えているという。

■BST「ポップリンク」&「プロボEC」を導入

 今年7月に、ビジネスサーチテクノロジ(以下BST、本社東京都、川邉雄司社長、(電)03―3498―6922)が提供するサイト内検索「ポップリンク」と「プロボEC」を導入した。
 導入前は他社のサイト内検索システムを使っていたが、「ユーザーの利便性を高めるため」(さとふる・青山卓氏)に、BSTに切り替えたと話す。
 導入前には、キーワードが正確でないと、希望するお礼品にたどり着くことができなったケースがあった。導入後は、ユーザーがうろ覚えで入力しても、キーワード候補「サジェスト」が出てくることから、目当てのお礼品にたどりつくことができるようになったという。
 また、絞り込み検索の機能を強化。希望する自治体で「肉」を検索する場合など、複数の検索条件の指定が可能となった。導入後は、ユーザーから「使いやすくなった」という声もあり、「手応えを感じている」(青山氏)と話す。検索の利便性向上により、ユーザーの利用増加につなげているという。

■「ポップリンク」サービス概要 
 サイト内検索でキーワードが入力された際に、入力候補キーワードの表示や、キーワードから予測される商品の詳細ページへのリンクを画像とともに表示するサービス。商品名の候補を先に補完表示することで、入力ミスや勘違いによる検索の不一致を解消できる。詳細ページにリンクさせることにより、商品情報が顧客の目に触れる機会を増やす。補完キーワードやリンクは、システムがサイトから自動で収集して反映する。セール対象や新商品を優先して表示する設定も可能。サイトへの適用は、専用のタグをページに埋め込むことで、既存のシステムを改修する必要は生じない。外部企業のECサイト構築システムや、アクセス解析ツールなどとの連携も可能だ。

■「probo(プロボ)EC」サービス概要 
 複数のサイト上にある商品に関係する情報全てを一つの検索結果として表示することができるのが特徴。検索の「ゼロ件ヒット」に起因する離脱を防止。コンバージョンページまでの到達率の改善が期待できる。検索ワードの入力補助や、画像による注目商品への誘導機能などは、個別サービス(初期費用は最低30万円で、月額が5万円)として提供している。ASP形式のほか、大規模サイト向けにシステム組み込み型のサービスも提供している。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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