【ECに役立つサイト内検索支援】 〈ビジネスサーチテクノロジ「ポップファインド」「ポップリンク」導入事例〉仏ブランド「プチバトー」/サイト内検索導入でCVRが68%増加

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外観のようす

外観のようす

 1893年に仏で創業した子供服のグローバルブランド、プチバトーの日本法人、プチバトージャパン(本社東京都)は全国約40の直営店舗のほか、自社サイト、ゾゾタウンなどに出店して販売している。
 プチバトー製品は、主にフランスやモロッコの自社工場などで製造され、日本国内に輸入して販売している。新生児のコレクションやアンダーウエア、パジャマで「エコテックス認証」を得ている。
 1997年に日本法人を設立し、全国約40の直営店舗での営業を展開。直営店舗がない地域には、コーナー出店などを行うことで購入できるようにしている。
 グローバルの方向性として、デジタル(EC)化への整備を推進している。日本国内では2011年に自社ECサイトを開設。ゾゾタウンや楽天ファッション、エル・オンライン、アイ・ルミネ、集英社フラッグショップといったECモールへの出店も行う。
 肌着が最も人気が高い。出産祝いなどのギフト需要によるニーズが高く、新規会員登録の有力な入り口になっているという。会員登録の販促として1000円割引クーポンを発行。メールアドレスの登録を必須としている。既存会員へのメール販促のほか、18年3月に開始したアプリ会員にアプローチする。アプリ会員の増加に伴い、スマホ経由による売り上げが急拡大している。


■サイト内検索のCVRが68%増加

 プチバトージャパンは今年9月に、ビジネスサーチテクノロジ(BST、本社東京都、川邉雄司社長、(電)03―3498―6922)が提供する、ECサイト内検索「ポップファインド」とサジェスト機能「ポップリンク」を導入した。
 ECサイトは、グローバル対応の豊富なコンテンツに強みがある一方で、すぐに探したいという顧客のニーズに十分な対応ができていなかったという。例えば、ギフトへの誘導については、「ギフト紹介ページ」を構成して訴求。カートに付随する検索機能があったものの、前方一致のみの検索結果により「ゼロ件ヒット」があり、機会損失につながっていた。
 BSTのサイト内検索を選んだのは、限られた予算内で対応できる点と検討から2カ月程度で導入するスピード感が決め手だったという。
 サイト内検索経由の導入後の売上高は他施策の成功も起因し、2.3倍となった。
 9月、10月のCVRについては、EC全体では38%増だったが、「検索経由なし」が35%増に対して、「検索経由あり」が68%増と、約2倍の伸び率で、検索強化が売上高の成功に大きく付与できている。
 プチバトーでは、スリーパーのことを「ジゴトゥーズ」、スパッツを「カルソン」と呼んでいる。これまでは正しく入力しないと探すことができなかったが、「ジ」や「カ」と入力することで候補が表示されることで、探したい商品にたどり着くことができるようになった。
 「ギフトを探している購入意欲が高いユーザーに対して、的確な商品が出てこない、もしくは提案できないということについて、サイト内検索機能を導入したことで解消でき、受注も増やすことに成功した」(同社)と話す。


〈サービス概要 「ポップファインド」「ポップリンク」〉

 ECサイト内検索「ポップファインド」はJavaScriptタグの設置とデザイン調整などで実装できる。カテゴリーや属性によるヒット件数付きの絞り込み機能などを備え、検索の「ゼロ件ヒット」に起因する離脱を防止し、コンバージョンページまでの到達率の改善が期待できる。
 「ポップリンク」は、サイト内検索でキーワードが入力された際に、入力候補キーワードの表示や、キーワードから予測される商品の詳細ページへのリンクを画像とともに表示するシステム。商品名の候補を先に補完表示することで、入力ミスや勘違いによる検索の不一致を解消する。検索窓から直接詳細ページにリンクさせることにより、商品情報が顧客の目に触れる機会を増やす。

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