【NBサロン】 ニナファームジャポン/サロンが会員の”安心感”を醸成/有資格制度が継続利用に成果

  • 定期購読する
  • 業界データ購入
  • デジタル版で読む
白柳淳子さん

白柳淳子さん

 ニナファームジャポン(本社東京都、ベジット・イディアス会長)は、スキンケアを普及させることを目的に、製品体験会「美肌塾」を主催し、会員向けの有資格制度「スキンケアコーディネーター(以下SC)」や、会員が運営するサロン「プラッス・ドゥ・ニナ」を促進するという。三位一体の施策を打ち出している。
 力を入れているのが、全国37カ所で展開する会員運営のサロン「プラッス・ドゥ・ニナ」と「SC」の育成だ。合格率5割という厳格な運用を行っており、資格取得が会員のモチベーション向上の一つになっている。
 15年3月末時点で220人だったSCの数は18年9月末には4倍強となる900人を超えた。ここ数年で一気に増えたのは、サロンがない地域でも、会員が地元の会員と共に開催するセミナー・体験会やホームパーティーを通じ、これまでスキンケアを使用したことのない会員への浸透だ。会員がSCの資格を取得することで、それまで接点がなかった製品を認知させる有力な機会につながっているという。本社では、季節の変わり目を中心にフォローアップセミナーを開催している。最新情報を提供することでSCのスキルアップに生かす。
 SCには、セミナーや体験会、ホームパーティーなどで試すことができる貸出商品を詰め合わせたセットを貸し出ししている。申請すれば利用でき、製品体験を通じた顧客接点の一つとして活用されている。貸出商品にはアンケートを同梱しており、市場調査にも生かす。
 本社では毎月、サロンで開催するイベントを企画する「営業支援部」(約10人)がオーナーに提案。今年は、約35種類の商品試すことができる「全商品セミナー」や、活動とは直接関係しない「キャンドル創り」を通じ、会員間の交流を深めている。
 女性だけではなく、男性市場も積極的に狙う。「美肌塾」を担当するスキンケアチームに男性社員2人を配属。SCの約3割を男性が占めるなど成果につながっている。
 「サロンがあることで地域の会員の安心感につながっている。今後も会員に魅力的な企画を提案していきたい」(営業支援部・津波唯那氏)と話す。


▪️サロンを活用し、組織を活性化

 「プラッス ドゥ ニナ四日市富田店」は、12年10月にオープンし、今年4月に三重県の四日市駅前に移転した。徒歩1分という好立地で、駐車場を7台完備することで、来店者が増えているという。
 今年1月に行なった「プラッス ドゥ ニナフェスタ」というイベントでは、SCを中心に、商品のお試しや会員独自のセミナーを実施。多くのメンバーや見込み客が集まったという。
 サロンでは会員主催のセミナーを定期的に開催し常に新しい情報を共有。オーナーの白柳淳子さんは「新サロンでもサロンイベントをたくさん開催して、より活性化していきたい。ぜひ、サロンを活用してニナファームを広めていこう」と話している。

サロンで会員間の交流を深めている

関連リンク・サイト

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

NBサロン 特集記事
List

Page Topへ