【NBサロン】 ニナファームジャポン/会員運営のサロンが業績に貢献/三位一体の施策を打ち出す

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「プラッス ドゥ ニナ岡山瀬戸店」オーナーの光畑ゆかりさん(右)とサロンスタッフで娘のりなさん

「プラッス ドゥ ニナ岡山瀬戸店」オーナーの光畑ゆかりさん(右)とサロンスタッフで娘のりなさん

 ニナファームジャポン(本社東京都、ベジット・イディアス会長)の好業績を下支えするのが、全国29カ所で会員が運営するサロン「プラッス・ドゥ・ニナ」だ。スキンケアの普及を目的に製品体験会「美肌塾」を主催し、会員向けの有資格制度「スキンケアコーディネーター(以下SC)」や「プラッス・ドゥ・ニナ」を促進する三位一体の施策を打ち出している。
 ニナファームジャポンの20年4―9月期(中間期)の売上高は前年同期比20%増で推移した。サロンにおける売り上げが全体の売り上げを底上げしたという。
 コロナ禍を受けて、4~5月は本社が開催を支援するイベントを中止。6月から順次再開し、従来実施していたデザートづくりなどに代わり、クラフト系のイベントの開催に一部内容を変更したという。
 各サロンはコロナ禍においても感染防止対策を実施した上で運営を継続していたという。「コロナ禍だからこそ、人と接することができる地域のサロンが重要だ。身近な場所で商品を購入できるという心理的なハードルの低さがサロンの持つ強み」(NB事業本部)と言う。手洗いが推奨されたことで洗顔石けん「サヴォン アンベリール」や腸内環境への関心の高まりを受けてサプリメント「サンテアージュ ハイプロリーナ」の売れ行きが良かったという。
 サロンは現在29カ所。今年1月に岡山瀬戸店と熊本合志店の2カ所が増えた。


■有資格者がサロンのない地域で活躍

 サロンのない地域で活躍するのが、約1500人(登録者数)のSCの存在だ。SCは、導入から10年を経ても、合格率5割という厳格な試験を行っており、資格取得が会員のモチベーション向上に寄与している。「資格を取得すると製品の無料貸し出しが受けられるため人気が高まっている」(営業支援部・白澤瑠衣副主任)と話す。
 SCとサロンをはじめとする会員の活動のサポートを専門部署「営業支援部」が担う。サロンイベントは、年間スケジュールを組んで、製品に絡めた形で行う。イベントの開催は、サロンを運営する会員が主体となるが、使用するサンプル販促物や運営などの支援は社員が担う。
 イベントは1回当たり1時間半程度で、開催時は営業支援部の社員1人がサポートに出向く。10月度は「バスソルトを作るイベント」、11月はお米「贈答品イベント」、12月は「アロマキャンドルづくり」など、月ごとにイベントスケジュールを計画する。


■岡山瀬戸店を1月にオープン

 「プラッス ドゥ ニナ岡山瀬戸店」は今年1月にオープンした。オーナーの光畑ゆかりさんは、サロンをオープンするまでは実家でお茶会やミーティングを行ってきた。しかし、参加者が増えてリビングに入りきらなくなったことがサロン開設のきっかけになった。グループの会員の支援もありオープンにつなげた。
 毎週、ミニセミナーや美肌塾などを開催してきたが、コロナ禍により中止。代替策として4~5月にかけて毎日Zoomミーティングを開催して、モチベーションを上げるよう努めた。今できることを創意工夫してやり続け、美肌塾もZoomで繋ぎ、泡立てや商品の使い方を伝えたという。「全くコロナの影響もなく、売り上げは順調どころか5月には過去最高の新規登録数を記録することができた」(光畑さん)と言う。岡山名産の桃やピオーネ、マスカットなどのフルーツを常に用意するなど、おもてなしも重視している。
 光畑さんは「グループの皆さまと一緒に作り上げたサロン『みんなの夢と希望が詰まったサロン』なので、人を集めるのではなく、自然と人が集まるサロンにしていきたいです」と意気込みを話している。

岡山瀬戸店に集まった会員の皆さん

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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