【2022年 無店舗販売業界 市場予測〈訪販・NB〉】 〈原料・商品調達〉対策急務も模索状態 (2022年1月1日新年特大号)

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 訪販業界に限らず、多くの業界で抱える問題が原材料高騰や品不足。訪販業界でも、すでに影響が出始めており、対策が急務となっている。原材料の高騰に加え、為替相場が円安傾向にあることも見過ごせなくなった。
 こうした時勢を踏まえ本紙では、原材料の高騰についてのアンケート調査を実施、33社から回答を得た。「すでに影響が出ている」と回答した企業が全体の3割を超えた。「まだ影響はないが出そう」と予測した企業も約3割近くあり、半数を超える企業が影響を受ける状況であることが分かった。
 原価高騰に対する施策は各社で行われており、「ロス率削減によるコスト低減」(シニアライフクリエイト)、「他の資材などの仕入れ金額と調整し、価格は据え置き」(ロイヤル化粧品)、「美容機器が15%程度値上がりしている。購買先への交渉をしている」(ナリス化粧品)、「今後の商品納期に不安を感じている。ロットでの仕入れや商品のあるメーカーへ切り替えなどしている」(NOSCOライフネットサービス)など、各社とも対応を急いでいる。
 商品調達では、物流における港などでのコンテナ滞留問題や、世界中で相次ぎ発生している異常気象の影響が直撃している。こうした影響は当面続く見通しであるため、品不足や納期遅れの問題への対応を誤ると、業績に大きなダメージを与えかねない。商品調達難や原材料高騰などによる対策は、各社とも模索している段階で販管費を含めた経費削減など、支出を減らすことにも目を凝らしている。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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