【アンチエイジング】 ホシケミカルズ「ヘパリン類似物質」/薬用保湿乳液のODM提案を開始〈化粧品素材〉

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 化粧品の受託製造などを手掛けるホシケミカルズ(本社東京都、星野拓社長、(電)03―3254―4491)はこのほど、医療用保湿成分としても人気の「ヘパリン類似物質」を配合した薬用保湿乳液「薬用モイストヘルパーミルク」の開発に成功した。化粧品ならではの使用感の良さに特徴がある。医薬部外品の効果効能として「保湿」「肌荒れ予防」などをうたえるほか、同商品については、抗シワ効能評価試験もクリアしており、「乾燥による小ジワを目立たなくする」旨の表記も可能となっている。承認済みの医薬部外品をODM供給するため、迅速な商品化の要望にも対応できる。


■人気沸騰の成分配合し、心地よい使用感実現

 「ヘパリン類似物質」は、医療用医薬品として長く使用されてきた保湿剤だ。高い保湿作用のほか、血行促進・抗炎症作用があり、アトピー性皮膚炎・肌荒れ・乾燥による皮膚疾患などの治療薬として患者に処方されてきた。
 近年、雑誌やネットなどで美容アイテムとして紹介されることが増え、人気が沸騰。処方薬であるにもかかわらず、美容目的で処方を受ける人が増え、社会問題化した。17年9月に健康保険組合連合会が行った試算では、美容目的の処方が、全国で年間93億円に上ると推計された。
 こうした背景を踏まえ、同社がODM提供用に開発した薬用化粧品が、「薬用モイストヘルパーミルク」だ。化粧品だからこそできる使用感を追求している。伸びがよく、肌がしっとりする、柔らかで心地よい使用感を実現したという。
 なお、医薬部外品ではない一般化粧品への「ヘパリン類似物質」の配合は、現時点では認められていない。そのため、OEMメーカーの中でも「ヘパリン類似物質」を配合した商品を製造できる企業は、限られるという。


■肌荒れ防ぎながらバリア機能を整える

 「薬用モイストヘルパーミルク」には有効成分として「ヘパリン類似物質」と「グリチルリチン酸ジカリウム」を配合している。グリチルリチン酸ジカリウムには、抗炎症作用、抗アレルギー作用、細菌発育阻止作用、抗消化性潰瘍作用などがあるという。
 肌のバリア成分を直接補給しバリア機能を改善する「ヒト型セラミド」や、セラミドの産生を促進することによりバリア機能を改善する「植物性セラミド」も配合している。アトピーや乾燥肌に有効といわれている「オレンジラフィー油」や「植物混合保湿成分」も配合している。
 同商品では、肌荒れを防ぎながら、バリア機能を整えることにより、乾燥に負けにくい、みずみずしい健やかな柔肌に導くことができるという。


■評価試験クリアし、抗シワ表記も可能

 同商品は、日本香粧品学会が定めるガイドラインに則った抗シワ評価試験をクリアしている。そのため、「乾燥による小ジワを目立たなくする」旨を表記することも可能だ。ヘパリン類似物質配合の医薬部外品で、しかも「抗シワ表記」が可能という点は、大きな差別化のポイントになりそうだ。
 同社では「マスク荒れで、肌が敏感になっている人や、ストレスによる肌不調と戦っている人に対応した、”ウィズコロナ”商品としても訴求できる」と話している。
 なお、同商品には、石油系界面活性剤、エタノール、合成着色料、紫外線吸収剤、シリコーンを使用していない。香料の有無は選択できるという。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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