【気になる動向を徹底分析! Amazonレポート】第11回 リアル店舗の戦略を見直すアマゾン (2022年4月7日号)

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 米国のアマゾンで、リアル店舗に関する動きが活発になっています。アマゾンはレジなしコンビニの「アマゾン・ゴー」をはじめ、さまざまなリアル店舗を展開しています。今回はアマゾンのリアル店舗に関する、最近の動向を紹介します。


■リアル店舗の新たな展開

 先日、驚きの発表がありました。アマゾンが米国と英国で展開している、「アマゾン・ブックス」や「アマゾン・4スター」など、68店舗ものリアル店舗を閉店すると発表したのです。「アマゾン・ブックス」は、15年に1店舗目をオープンした、アマゾンのリアル書店です。「アマゾン・4スター」は18年に開店したリアル店舗で、カスタマーレビューで星4つ以上の商品を中心に販売していました。
 今回の閉店は、17年に買収した高級スーパー「ホールフーズ」や、18年に一般向けにオープンした「アマゾン・ゴー」などのリアル店舗に経営資源を集中していくためと考えられます。アマゾンは以前にも、開発したスマートフォン「ファイアフォン」の販売を、1年で中止したことがありました。このように、失敗したら即撤退というアマゾンの見切りの速さには驚かされます。
 一方で、アマゾンは、新たな業態のリアル店舗を開店させています。21年4月には、英国で、最新技術を導入したヘアサロン「アマゾン・サロン」を実験的にオープンしました。また、ファッションに特化した初のリアル店舗「アマゾン・スタイル」を、年末までに米国でオープンすることを、今年に入って発表しました。

(続きは、「日本ネット経済新聞」4月7日号で)

〈著者プロフィール〉
 比良益章(ひら・ますあき)
 2006年楽天入社、ECコンサルタント、マーケティング担当などを経験。2009年アマゾンジャパン入社、新規開拓営業、コンサルタント業務に従事し、5期連続でトップ成績を獲得。2010年アグザルファ設立、代表取締役に就任し、Amazon専門のコンサルティングを展開。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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