【気になる動向を徹底分析! Amazonレポート】第5回 物流への投資を加速し続けるアマゾン

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 今回は、アマゾンの物流への投資について解説するとともに、注目の物流サービスについてご紹介します。


■配送の効率化に向けた取り組み

 まずは、最近のアマゾンの、配送の効率化に向けた気になる取り組みを、三つご紹介します。
 一つ目は、アマゾンが導入しようとしている、顧客の在宅日時を予測して配達する仕組みです。この仕組みでは、顧客の過去の商品購入データを分析し、在宅日時を自動で予測します。今年1月に、テスト運用を行っていることが明らかになりました。
 アマゾンでは20年3月から、再配達問題の解消に向けたサービスとして、置き配を浸透させてきました。ただ、「置き配を利用しない」、あるいは「置き配が利用できない」といったケースもあります。今回の仕組みは、現状でも再配達が多い人をまずは対象としていくようです。予測の精度が高まり、今後利用者が増えて、再配達が削減できれば、二酸化炭素の排出削減につながることも期待できるでしょう。
 二つ目に注目すべきは、米アマゾンが中古の航空機を11機購入したことです。今年1月に発表されました。これまではリースで航空機を運用していましたが、購入したのは初めてです。アマゾンでは今後、購入した航空機を貨物機に改修し、「アマゾンエア」として22年までに就航させる予定です。
 アマゾンは、米国内各所の、空港に隣接した区画で、「ハブ」と呼ばれる独自の貨物施設の設置を進めています。国土の広い米国においては特に、航空機での配送の需要が今後ますます高まっていくと考えられます。航空機の運用においても、配送の効率化が進んでいくことでしょう。
 なお、アマゾンが運用する航空機の数は、今回の購入分やリースを含めると、すでに90機以上に達しています。コロナで打撃を受けている航空業界にとっては、パイロットを始めとした人材の雇用の維持につながっており、アマゾンは社会貢献を実現しているともいえます。

(続きは、「日本ネット経済新聞」2月11日号で)


【著者プロフィール】
 比良益章(ひら・ますあき)
 2006年楽天入社、ECコンサルタント、マーケティング担当などを経験。2009年アマゾンジャパン入社、新規開拓営業、コンサルタント業務に従事し、5期連続でトップ成績を獲得。2010年アグザルファ設立、代表取締役に就任し、Amazon専門のコンサルティングを展開。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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