【気になる動向を徹底分析! Amazonレポート】第9回 ポイントの活性化に取り組むアマゾン

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 国内ではさまざまな企業のポイント合戦が目立っています。「アマゾンポイント」もその一つです。「アマゾンポイント」は米国にはない仕組みで、ポイント好きな日本人に向けた、日本独自の展開です。今回は「アマゾンポイント」に関する最近の動向を紹介します。

■アマゾンポイントの新たな展開

 アマゾンでは今年1月、「2%以上ポイントプログラム」を開始しました。出品者が商品に2%以上のポイントを付与すれば、商品詳細ページや検索結果に、「2%以上」という目立ったマークが自動的に表示されるという仕組みです。アマゾンは、ポイントを付与した商品について、プロモーションや露出強化を行っていくと表明しています。露出を確保したい出品者は今後、一定のポイントを付与することを覚悟したほうがいいでしょう。
 このプログラムは21年12月の2週目に終了する予定となっています。これに代わる新たなプログラムを、現在企画中だということです。新たな企画にも注目したいと思います。
 8月には、出品者向けに、「ポイントセントラル」という専用ページが開設されました。「ポイントセントラル」の機能を使うと、出品者は、セラーセントラルの管理画面上で、ポイントの設定や管理を行いやすくなります。
 「ポイントセントラル」のページ開設時の設定では、10月末までに出品者が自ら設定を無効にしない限り、11月1日以降、1%のポイントが商品に自動的に付与されることとなっていました。そのため、「ポイントセントラル」の開設により、ポイントが付与された商品が、アマゾン全体で増えたと考えています。
 11月には、アマゾンのクレジットカード「アマゾン マスターカード」をリニューアルすることも発表しました。アマゾンで購入する際のポイント還元率は今までと変わりませんが、コンビニエンスストアでのポイント還元率が1.0%から1.5%に引き上げられます。年会費も永年無料に変更されました。ポイント還元率だけ見れば、楽天カードと比較しても高い設定になっています。


■ポイント負担軽減へ

(続きは、「日本ネット経済新聞」12月16日・23日合併号で)

〈著者プロフィール〉
 比良益章(ひら・ますあき)
 2006年楽天入社、ECコンサルタント、マーケティング担当などを経験。2009年アマゾンジャパン入社、新規開拓営業、コンサルタント業務に従事し、5期連続でトップ成績を獲得。2010年アグザルファ設立、代表取締役に就任し、Amazon専門のコンサルティングを展開。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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