【〈プロ直伝!〉リスティング社内運用のイロハ 】第5回 要因を突き止めて効果の減退を防ぐ

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 リスティング広告に強い広告代理店の広告運用のプロ担当者が、リスティング広告の社内運用のコツを伝える連載企画。第5回目となる今回は、配信状況が芳しくなく、思うようにコンバージョン(CV)が得られないときにするべきノウハウを、カルテットコミュニケーションズの松原充氏に紹介してもらう。


■三つの要因を振り返る

 リスティング広告は、いつでも良い成果が得られるものではありません。運用に当たっては、思うようなCVが得られないとき、(1)施策、調整の影響による内的要因(2)季節要因や、競合事業者による外的要因(3)単純に「ブレ」の範囲─の三つの要因が考えられます。


■変更履歴から分析

 一つ目の「施策、調整の影響による内的要因」は、文字通り、自分が行った施策や調整が悪い影響を与えているケースです。
 例えば、誤ったキーワードの追加がこれに当てはまります。痩身効果が期待できるサプリメントを商材にしていると仮定したとき、「今までは『脂肪燃焼 サプリ』というキーワードでCVが獲得できていたが、『ダイエット』を追加したところ、CVが落ち込んでしまった」というケースはよくあります。
 これは、「ダイエット」の追加によって、サプリメントを求める人以外も広く流入(=クリック)するようになったものの、実際に購入する人は少ないことが原因です。「脂肪燃焼 サプリ」のキーワードよりもターゲットが絞りこみにくく、効果が得づらい。それにもかかわらず、「ダイエット」のほうにクリックが集中し、効果が低いのに予算が大幅に割かれてしまいます。
 こうした内的要因は、変更履歴を振り返ることで確認できます。


■効率よい予算運用を

(続きは、「日本ネット経済新聞」7月25日号で)

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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