【ゼロから始めるブランド開業日記】第9回 展示会でブランド評価を確認

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 今回は、EC発のブランドとして、展示会へ出展した話を紹介します。弊社の「COMFOLD(コンフォールド)」は、ECからスタートしたメンズの靴ブランドです。集客などのため、ウェブ上を中心に広告や広報活動を行っています。
 ただ、ウェブ上のみに執着しているわけではありません。「どこに行けば見られるのか」「どうすれば試着できるのか」といった問い合わせもいただくからです。そこで、展示会に出展し、自分のブランドに対する評価を肌で感じてみようと思いました。
 ファッション系の展示会は、数多くあります。まず、どの展示会に出展するかを決めなければなりません。私の場合は、あまり大規模ではなく、かつ感度の高いバイヤーが来場するような展示会を探しました。
 そこで見つかったのが、「rooms(ルームズ)」という展示会。20年近い歴史があり、ファッション業界では知らない人はあまりいません。出展者数も数百社。来場者数も何万人も来るような規模です。求めている感度の高さもあります。

■目標設定が肝心
 さっそく「ルームズ」に応募することにしました。とはいえ、応募すれば誰でも出展できるわけではありません。審査があります。
 「ルームズ」の良いところは、審査によって、出展者の感度の高さも担保している点です。結果、来場者も、感度の高い、百貨店やセレクトショップなどのバイヤーが集まることになります。
 審査の際には、当初から決めてきたブランドコンセプトや、商品の写真、スペック、実績などを?分かりやすく?ブックとしてまとめ、運営側に提示しました。結果、無事審査に通り出展の運びとなりました。

(続きは、「日本ネット経済新聞」1月24日号で)


〈プロフィール〉
しまもと・だいすけ
 ウエブ制作会社でディレクターとして活躍後、キノトロープを経て、ライブドアに入社。数多くの企業ウエブサイト構築プロジェクトに携わる。その後、セシールでネットマーケティング本部統括、常務執行役員。fitfitでCOO。商品企画から店舗立ち上げ・運営、カタログ販売まで幅広い業務を統括。16年、coen(現・YUAN)を設立。

感度の高いバイヤーが集まる展示会「ルームズ」に出展した

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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