【成長支える”敏腕”サービス】 〈導入事例 サイト内検索アシスト「ポップリンク」〉/導入先「メガネスーパー」/スマホに適したサジェスト機能が決め手

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 メガネスーパーは18年1月に、サイト内検索のビジネスサーチテクノロジ(以下BST、本社東京都、川邉雄司社長、(電)03—3498—6922)が提供する「ポップリンク」を導入した。
 メガネスーパーの親会社のビジョナリーホールディングス執行役員・デジタルエクスペリエンス事業本部長の川添隆氏は「導入する前まで、多品種の商品アイテムから探し出すツールと考えていた」と話す。
 実際にメガネスーパーでは、EC売り上げの中心がコンタクトレンズであることから、購入する商品や型番が決まった状態でサイトを訪れる人が多い。そのため、現状のサイト構築ソフトにあるサジェスト機能で対応できていた。しかし、ポップリンクのように横列ではなく、縦列で候補が出てきて画像が小さかったため、見づらさに課題があったという。また、チューニング機能の精度も物足りなさがあった。
 新規会員が増えてきたことで具体的な施策を打つ必要があった。メガネスーパーでは、コーポレートサイトのSEOの改善やECサイトの表示順位上昇などにより、近年は新規会員が増加傾向にあったという。これまで既存会員に対するフォローを重ねてきたが、新規会員向けの施策には注力してこなかった。
 川添氏は、BSTの「ポップリンク」のサービスを知り、導入を決めた。機能面に加え、価格面も納得のいくものだったという。
 注文の7割強がスマホからであることから、スマホのユーザビリティーも重視。サジェストの画面がスマホに適したデザインであることも導入の決め手となった。


■導入後のコンバージョンが2.4倍に

 川添氏は「本当に成果につながっていることに驚いている」と導入後の感想を話す。
 ユーザーが欲しい商品情報を最短で表示することで、ポップリンク利用者のコンバージョン率は、サイト全体のコンバージョン率と比較して、約2.4倍となった。
 また、関連するキーワードや商品のサジェストで回遊を促すことで、検索利用者のPVが前年比で約4倍と高い数値が出たという。
 現在は、検索機能を利用する人は全体の5〜7%ほど。ユーザーがサジェスト機能を使い、購入することで信頼が得られればさらに増えていくものと予想する。
 ユーザーが検索した時の、予想したサジェストのキーワードとの違いが把握でき、ユーザーが何を求めているのか分かってきた。
 今後は、アイケアに関する情報をサジェストに掲載するなど、商品以外の情報を提供することも視野に入れているという。


〈「ポップリンク」 サービス概要〉
 サイト内検索でキーワードが入力された際に、入力候補キーワードの表示や、キーワードから予測される商品の詳細ページへのリンクを画像とともに表示するサービス。商品名の候補を先に補完表示することで、入力ミスや勘違いによる検索の不一致を解消する。詳細ページにリンクさせることにより、商品情報が顧客の目に触れる機会を増やす。補完キーワードやリンクは、システムがサイトから自動で収集して反映する。セール対象や新商品を優先して表示する設定も可能。サイトへの適用は、専用のタグをページに埋め込むため、既存のシステムを改修する必要は生じない。外部企業のECサイト構築システムや、アクセス解析ツールなどとの連携も可能だ。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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