【エビデンスのある素材】 エンザミン研究所〈納豆菌類発酵代謝エキス「エンザミン」〉/抗メタボ効果に注目集まる

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 納豆菌類発酵代謝エキス「エンザミン」は、学術研究により、優れた抗メタボ効果を持つことが確認されている。研究成果は英国の査読付き学術誌でも紹介された。同研究成果は、雑誌「からだにいいこと」「週刊新潮」「女性自身」や、新聞などの国内マスコミでも相次いで取り上げられており、今後ますます注目度が高まりそうだ。健康食品の企画・製造・販売を行うエンザミン研究所(本社大阪府、後藤謙治社長、(電)06―6353―5588)が同エキスを配合した商品の供給や、OEMの提案などを行っている。
 エンザミンは、納豆菌類の一種である「赤澤菌」を培養することにより産生された酵素や微量成分を、長期熟成により低分子化したもの。特許製法で製造されている。耐熱性・耐酸性に優れている点も特徴だという。極力糖分を使用しない製法を採用しているため、低カロリーでの商品化が可能だ。
 近畿大学医学部の顧問を務める松尾理名誉教授らの研究の結果、エンザミンに「肥満状態の脂肪組織における炎症と酸化ストレスを抑制することにより、インスリン抵抗性を改善」する働きがあることがわかったという。
 研究成果は専門家による査読をクリアし、英国の名門ケンブリッジ大学出版の学術誌「ジャーナル・オブ・ニュートリショナル・サイエンス」に掲載された。
 米国・サンディエゴで開催された学術会議「Experimental Biology(エクスペリメンタル・バイオロジー)2014」では、「エンザミン」の有効性の高さが評価され、糖尿病セッションで第1位の研究に選ばれた。
 同研究では、肥満マウスに1%濃度のエンザミンを投与した。その結果、(1)血清トリグリセリド(中性脂肪)濃度と総コレステロールが有意に減少(2)空腹時血漿グルコース濃度が有意に減少(3)耐糖異常とインスリン抵抗性が有意に改善─することが明らかになった。抗メタボ効果が明確に示された格好だ。
 肥満や2型糖尿病は、(1)内臓脂肪の脂肪組織で炎症や酸化ストレスが増大(2)脂肪細胞から分泌される生理活性物質アディポサイトカインの産生バランスが破たんし、善玉アディポサイトカイン(アディポネクチン)の分泌が減少し、悪玉(TNF―α)が増加(3)筋肉への糖の取り込みが抑制され血糖が上昇、インスリン抵抗性は悪化─という経路をたどることが知られている。
 今回の試験では、エンザミン投与が(1)脂肪組織における酸化ストレスや、炎症反応を抑制(2)アディポネクチンの分泌を増加させ、TNF―αなどの悪玉アディポサイトカインを抑制(3)筋肉内でのグルコース吸収と脂質酸化を改善─する働きを持つことが示唆された=図参照。
 これらの結果に基づき、同研究では「エンザミンは、メタボリックシンドローム予防に有用なサプリメントであると示唆される」と結論付けている。
 同社では、エンザミンについて、大ビン・小ビン飲料や各種サプリメント、パウダー、ゼリー、化粧品などのOEM・PB供給を行っている。
■掲載企業
・エンザミソ研究所
・日本タブレット
・日本ハム中央研究所
・宝ヘルスケア
・カプスゲル・ジャパン
など
(続きは日本流通産業新聞 3月26日号で)

優れた抗メタボ効果を持つことが確認された「エンザミン」

ロバート・ホワイトロー 社長

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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