【EC売り方研究所】コンテンツ2次利用術/インスタ投稿転載し転換率1.6倍

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アイム国際部の山下部長(写真右)とハトレ氏

アイム国際部の山下部長(写真右)とハトレ氏

コンテンツマーケティングに注力するEC事業者が増えている。集客数や転換率の拡大を図るためだ。最近では、SNSやメルマガのコンテンツを効果的に二次利用できるツールが登場している。コスメブランド「ライスフォース」を展開するアイム(本社香川県、沼田憲孝社長)は、画像SNS「インスタグラム(インスタ)」の写真をECサイトに有効活用できるサービス「ブツドリソーシャル」を導入したところ、転換率が約1.6倍に増加した。メルマガのコンテンツを無料でウェブメディア化できる「Propag(プロパグ)」も導入店舗数が拡大している。


 アイムは15年10月、「ブツドリソーシャル」を導入した。同サービスを活用し、SNS広告経由のランディングページ(LP)に、ユーザーがインスタに投稿した商品画像などのコンテンツを配置している。
 SNSユーザーが実際に投稿した画像がLPに並ぶことにより、来訪者の滞在時間は約2倍、転換率は約1・6倍に拡大したという。
 「ヒートマップで分析してみたところ、インスタの投稿コンテンツ部分がよく見られていることが分かった。広告から流入してきたユーザーの直帰率を下げることにより滞在時間が伸び、結果的に転換率も高まっている」(国際部・山下省三部長)と話す。


<「説得力が増す」>
 アイムのLPでは、ユーザーからのレビュー情報の次に来るコンテンツとして、インスタの投稿を抜粋、掲載している。「ユーザーが実際に使用しているシーンをLPに掲載できることにより、お客さまに愛用されているという説得力が増すと思う」(同)と指摘する。
 「ブツドリソーシャル」の管理画面上で、キャンペーンによって集めたインスタの投稿や、導入企業に関連する「#(ハッシュタグ)」付きの投稿をまとめて閲覧でき、サイトに掲載するコンテンツを選択できる。
 掲載コンテンツのクリック数や閲覧数なども管理画面で確認できるため、掲載効果の高い投稿を的確に選択することも可能だ。
 「インスタグラマー」と呼ばれる、影響力の高いSNSユーザーに投稿を依頼するオプションサービスも提供している。アイムではインスタユーザーに投稿を促すキャンペーンを実施し、投稿された画像をLPに掲載している。


(続きは、「日本ネット経済新聞」6月16日号で)

海外サイトのトップページにもインスタ投稿を掲載

LPの中ほどにインスタ投稿を掲載

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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