【<BENLYMANのこれだけは知っておきたい!>越境EC】第4回〈海外発送〉/発送の方法は30種類以上、事前の精査が重要

  • 定期購読する
  • 業界データ購入
  • デジタル版で読む

海外発送に何種類の発送方法があるかご存じでしょうか。日本郵政が提供している国際郵便サービスだけでも13種類あり、フォワーダー(貨物利用運送事業者)のサービスも含めると30種類以上あります。
 サービスによってその内容や料金も異なるため、発送する荷物によって適切な発送方法を選択するのは簡単ではありません。
 さらに、海外発送する際に、荷物に添付しなければならない書類(送り状、インボイス、税関告知書、配達証など)があります。発送する荷物によっては農林水産省が発行する書類を準備しなくてはいけないケースもあります。海外発送は煩雑であり、専門知識が必要なこともあるのです。では、どのようにサービス選定をして発送の準備をすればよいのでしょうか。
 サービス選定の前に整理しておかなければならないのは、「どの商品をどこの国に発送するのか」ということです。商品によっては発送できる国や用意する書類も変わります。
 例えば精米の場合、米国には通常の書類のみで発送できますが、インドネシアには植物検疫証明書を取得しなければなりません。取得にあたっては、発送する精米を植物検疫所に持ち込み、検査を受ける必要があります。
 日本郵政のEMSや国際小包便で発送すると、発送後に発送先相手国の国際交換局で荷物が止まってしまったり、ローカル郵便局留めになってしまうケースもあります。
 これらのケースでは、日本郵政も簡易的な調査や異議申し立てには対応してくれますが、受取人の方が現地の郵便局に問い合わせをしないと、正確な状況を把握することが難しい場合もあります。発送する国の通関事情やトラブルがあった際の問い合わせ先も把握しておくとよいでしょう。
 サービス選定の際には、(1)何日程度で届くのか(2)内容品に対する保険の掛かり方(3)関税の掛かり方119643なども押さえておくべきでしょう。

(続きは日本ネット経済新聞3月24日号で)

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

Page Topへ