【Amazon出品〈気になるトピックを徹底解説!〉】第7回 グローバル販売を強化する新プログラム

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■管理画面で「有効」に

 アマゾンジャパンは7月30日、「FBA海外配送プログラム」をスタートしました。
 以前は、本やDVDといったメディア商品に限って、海外販売を行うことができましたが、新プログラムでは逆に、メディア商品以外が対象となります。出品者が管理画面上で「FBA海外配送」の設定を「有効」にするだけで、100を超える国や地域に対して手間なく海外販売ができるのです。
 Amazonが面倒な海外配送手続きを代行してくれるため、海外の顧客は日本のAmazon上で、簡単に対象の商品を買うことができます。これは非常に魅力的です。
 このプログラムは、米Amazonではすでに展開されていました。Amazonの配送代行サービス「フルフィルメントby Amazon(FBA)」を利用していれば、それだけで海外販売の対象にできます。関税や配送料は購入者負担となり、返品があった際も出品者が返送料を負担する必要がないなど、事業者が利用するにあたり余計なコストが発生しないのも特徴の一つです。
 これまでAmazonは、日本の事業者を海外Amazonに誘致することに注力してきました。
 ただ、海外Amazonに出品するためには、商品ページの翻訳だけでなく、口座開設やカスタマーサポートなどを行わなくてはならないことから、それなりに手間がかかりました。
 今回のプログラムならば、こうした手間はかかりません。
 これまで海外Amazonからの誘致に応じなかった事業者にとっても、海外販売を、より手軽に行える体制が構築できることになります。Amazonの掲げる「地球上で最大級の品ぞろえ」という目標に向けて、さらに一歩前進したともいえます。


■翻訳やSEO対策も必要に

 Amazonはこれまで、独自技術を用いて、日本のAmazonの自動翻訳を進めてきました。Amazon上で言語設定を変更すると、多くの商品の情報が翻訳され表示されるのが確認できます。

(続きは、「日本ネット経済新聞」09月13日号で)

〈プロフィール〉
 比良益章(ひら・ますあき)
 2006年楽天入社、ECコンサルタント、マーケティング担当などを経験。2009年アマゾンジャパン入社、新規開拓営業、コンサルタント業務に従事し、5期連続でトップ成績を獲得。2010年アグザルファ設立、代表取締役に就任し、Amazon専門のコンサルティングを展開。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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