【Eコマース業界地図 「商品仕入れ編」】コスモス・ベリーズ/アフターフォローを積極化/在庫持たずに家電を仕入れ

  • 定期購読する
  • 業界データ購入
  • デジタル版で読む

 ヤマダ電機の100%子会社でボランタリーチェーンを展開するコスモス・ベリーズ(本社愛知県、三浦一光会長、(電)052―774―1177)は、家電製品購入後の修理やアフターフォローを手厚くしている。
 同社では、月1万円の会費で在庫を持たずに家電製品を安定的に仕入れることができる事業を展開。加盟店は80業種1万796店(今年11月30日現在)に増えている。
 ECの加盟店では、楽天市場やヤフーショッピングなどECモールに出店する店舗まで幅広い。ここ数年、新規加盟店はネット通販が目立っており、新規加盟店の3割をECが占めているという。
 仕入れが可能な商品は、国内メーカーや海外メーカーの家電商品全般。仕入れの量に関係なく、均一価格で仕入れができる。ヤマダ電機の店舗をショールームとして活用でき、顧客との商談に利用できる。また、加盟店は「テックランド」から直接仕入れる「直取り」を利用することで、急な仕入れにも対応できるため顧客満足度向上につながる。
 大型家電品の場合、配送から据え付け工事まで対応できるサービスの人気も高いという。
 加盟店向け情報ツール「ふれあいPad」は、客先での商談に役立つ情報端末として、持ち出し可能、便利に活用できる。さらに「家電プロPad」のサイトを立ち上げ、中小メーカーのこだわった商品を紹介。その他商品情報も強化している。「商品を使用した顧客の声」「修理情報」など家電に必要な情報を発信する。
 同社のネットワークの一つ「修理サービスネットワーク」では、全メーカーの修理対応に向け、サービスマンの研修制度を導入し、IoT時代に対応できるサービスマン養成に主眼を置く。
 また、地域の電気店や修理ができる業者をネットワークする、日本家庭電化製品修理業協会(J―HARB)とタイアップし、同協会の修理サービスアプリに顧客が登録することで修理業者とマッチング、全国全メーカーの家電品の修理を行うシステムの活用も検討中。18年5月から本格稼働を予定している。

関連リンク・サイト

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

Page Topへ