【〈現地リポート〉韓国ファッションEC】 〈日本進出を支援〉eBay Japan〈「Qoo10」〉/韓国ブランドで差別化/前年比30%超の成長を後押し

  • 定期購読する
  • 業界データ購入
  • デジタル版で読む
キム・ケフン韓国ファッション室長

キム・ケフン韓国ファッション室長

 eBay Japan合同会社(イーベイ・ジャパン、本社東京都、ヘンリー・チュン代表)が運営するECモール「Qoo10(キューテン)」は、前年比30%増のペースで流通総額を拡大している。成長要因の一つが海外企業の出店増加だ。特に韓国ブランドの出品が多い。日本のユーザーにとっても韓国の人気ブランドが買えるモールとして注目を集めている。
 「Qoo10」はテレビCMや大規模セール企画などの反響が大きく、会員数は月間30万人以上増加している。主なユーザー層は20~40代の女性となっている。
 増加する海外出店者の大半は韓国と中国の企業。韓国はファッションと美容関連の出品が多く、人気の商品カテゴリーとなっている。
 「楽天などの大手モールと比べても、韓国ファッションについては優位性がある。今年11月の韓国ファッションの流通総額は前年同月比70%増となった」(キム・ケフン韓国ファッション室長)と話す。
 海外企業が「Qoo10」に出店する理由の一つは、低リスクで販売を開始できるため。初期・月額費用はかからず、最短1週間で販売を開始できる。
 「韓国語や中国語に対応した部署があり、出店者向けの営業やカスタマーサポートを展開している。言語的なサポートができる点は強みだ。ある海外出店者には、日本の倉庫と交渉し、物流体制の構築を支援した」(同)と話す。
 今年8月にはアディダスが出店した。韓国や中国のブランドだけではなく、欧米ブランドや国内の大手ブランドの出店も進んでいる。ECモールの成長に伴い、さらに有力ブランドの誘致を強化したい考えだ。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

韓国ファッションEC 特集記事
List

Page Topへ