【〈現地リポート〉韓国ファッションEC】 ヘッセドスタジオ〈「OPEN THE DOOR」〉/今期売上は1.5億円/インフルエンサーのEC成功例

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ディレクターのイ・ヒョジン氏

ディレクターのイ・ヒョジン氏

 アパレルメーカーのヘッセドスタジオ(本社韓国)は17年、インフルエンサーによるECサイト「OPEN THE DOOR(オープン・ザ・ドア)」を開設した。19年12月期の売上高は、前期比30%増となる1億5000万円を見込む。韓国や日本のフォロワーを中心に売り上げを拡大し、インフルエンサーによるECの成功例となっている。
 「OPEN THE DOOR」は、インフルエンサーのイ・ヒョジン氏がディレクターを務めるストリートブランドのECサイト。イ氏のセレクトしたアイテムや「ACIDITY(アッシディティ)」というオリジナルブランドを販売している。
 イ氏はもともと、ヘッセドスタジオの創立メンバーだった。ヘッセドスタジオから独立後もDJやモデルとして活躍し、インフルエンサーとしても人気を集めていた。
 現在、インスタグラムのフォロワーは約15万人いる。ファッションビジネスの立ち上げを模索する中、ヘッセドスタジオとともにファッションECサイトを立ち上げることになった。
 「セレクトから始め、1年ほど前にオリジナルをスタートした。現在は『OPEN THE DOOR』の中でオリジナルを販売しているが、セレクトアイテムと価格帯やテイストも異なるため、オリジナル単体のECサイトを準備している。現在、セレクトが7割、オリジナルが3割の売上比率だが、20年はオリジナルのブランディングを強化し、さらに売り上げを伸ばしたい」(イ氏)と話す。
 日本のファッション誌でインフルエンサーとして取り上げられたり、SNSで話題を集めたことから日本のフォロワーも増加している。日本でもポップアップショップを展開しており、日本からの注文が増加。現在は韓国が6割、日本が4割といった売り上げ構成比になっている。
 今後は中国や欧米にも展開し、グローバルブランドとしてファンを拡大したい考えだ。

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記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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