菓子EC各社では、クリスマスに向けた商品開発を強化し、注文を伸ばしている。菓子材料のcotta(コッタ)は、「おうち時間」を充実させるためにクリスマスケーキ作りのキットのプレゼント企画と販売を開始。宅配ケーキのプラットフォームを運営するCake.jp(ケーキジェーピー)は、出店者を充実させた結果、11月のクリスマスケーキの予約受注件数が大幅に伸長している。せんべいやおかきのもち吉もクリスマス向けの商品や販促を強めるなど、EC売り上げの拡大を狙った動きが目立っている。
新型コロナウイルスの影響で、自宅で手作りできる商品の人気は依然として高いようだ。
コッタは11月16日から、「ホワイトクリスマスケーキ」の自宅作り用キットを、ECサイトの会員1000人にプレゼントする企画を開始した。
プレゼント企画に合わせて、九州地区で12月5日から13日までテレビCMを放送する。テレビCMだけでなく、ユーチューブやティックトックなどデジタル広告への投資を前年の約4倍に増やしてキャンペーンを拡大する。
コッタでは、ツイッターなどSNSの担当スタッフが、商品や菓子作りに関するコンテンツを毎日4回ほど投稿している。ライブ配信も週に1回のペースで実施し、顧客との接点を増やしている。こうした取り組みもあり、11月25日時点でキャンペーンの申し込み者は2万人を突破したとしている。
コッタの黒須綾希子社長は、「パン作りのキットをプレゼントした前回は、30万人が新たに会員登録した。会員の定着率も20%を超えている。今回の企画でも新規顧客の定着化を図っていく」と話している。
チーズケーキブランドの「ルタオ」を展開するケイシイシイ(本社北海道、河越誠剛社長)はこのほど、通販限定のクリスマスケーキの販売を開始した。クリスマスや冬限定の、のしやカードを用意してギフト需要も捉えていく。
(続きは、「日本ネット経済新聞」12月3日号で)
〈菓子EC各社〉 クリスマス向け商品が好調/予約数が大幅増のケーキも
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