〈楽天「ラクマ」〉 引越時に出品代行/GLIDE、トランクと協業

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写真左からGLIDEの荒木孝博社長、トランクの松崎早人社長、楽天のラクマ事業開発・土屋信博シニアマネージャー

写真左からGLIDEの荒木孝博社長、トランクの松崎早人社長、楽天のラクマ事業開発・土屋信博シニアマネージャー

 楽天は11月25日、フリマアプリ「ラクマ」において、引っ越し時に不用品を代行出品するサービスを開始した。GLIDE(グライド、本社東京都、荒木孝博社長)が提供する引っ越しシェアリングサービス「Hi!MOVE(ハイ!ムーブ)」、トランク(本社東京都、松崎早人社長)が提供する宅配型収納サービス「カラエト」と共同でサービスを提供する。引っ越し時に利用しやすいサービスを用意することで出品数を拡大する。
 新サービス「フリマ引越」では、引っ越し時に発生した不用品をユーザーに代わりフリマアプリで販売する。「Hi!MOVE」で引っ越しと同時に「フリマ引越」を申し込み、「カラエト」から届く専用段ボール箱に不用品を入れて返送するだけで、「カラエト」を運営するトランクが「ラクマ」に出品する。
 GLIDEの荒木社長は、「引っ越し費用が上昇しており、不用品の換金ニーズは高まっている。実際、ユーザーにアンケートを取ると不用品の買い取りや廃棄をしてもらいたいというニーズが高かった」と話す。
 利用時の費用は一律800円の送料と、送料を除いた売上金の30%分の手数料。取引成立後、利用費を差し引いた金額をユーザーに振り込む。
 楽天のラクマ事業開発・土屋信博シニアマネージャーは、「家庭に眠っている不要品を『ラクマ』に取り込むべく、引っ越し時に不要品が顕在化しやすいという点に着目した」と話す。
 ユーザーの買い取りニーズが顕在化するときに、手間なくフリマに出品できるサービスを提供することで、新たなユーザーを取り込みたい考えだ。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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