ファッションEC大手のZOZO(ゾゾ)は6月24日、専用のスマホアプリとマットを利用して足の3Dサイズを計測できるサービスを今秋以降に提供すると発表した。足の3Dサイズをもとに試着せずに靴のサイズを選べたり、ブランドと共同開発した靴をジャストサイズで購入できるようにする。19年3月期に「ZOZOTOWN(ゾゾタウン)」で約361億円売り上げた靴カテゴリーの商品取扱高をさらに拡大したい考えだ。
同日、無料配布する専用マット「ZOZOMAT(ゾゾマット)」の予約受け付けを開始した。今週から順次発送する。専用マットの上に足を置き、専用アプリの音声案内に従い足の周囲をスマホで撮影するだけで、足長や足幅、足囲などを計測できる。
足の3Dサイズをもとにジャストサイズの靴をレコメンドしたり、靴のサイズ選びを支援するサービスを提供する。ブランドと共同で多サイズ商品を開発する「MSP(マルチサイズプラットフォーム)事業」において、足の3Dサイズを用いて靴の開発も行う計画だ。「PB(プライベートブランド=自主企画)の靴を開発する予定はない。ブランドの靴選びやMSP事業に生かしたい」(広報)と話す。
「ZOZOMAT」がなくても、データをプリントアウトすれば簡単に計測できるようにする予定。チラシや新聞広告に「ZOZOAMT」のデザインを印刷して提供する計画もあるという。
足の3Dサイズ計測サービスの提供とともに、「ECにおける次世代の快適な靴選びを共創するパートナー企業」の募集も開始した。靴メーカーなどと協力して新たな購買体験を提供したい考えだ。
ZOZO/足の3D計測サービス/試着せず靴の購入可能に
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