中国最大のECセールイベント「独身の日(W11)」は、今年も過去最大の流通総額を記録しそうだ。一方で、ECプラットフォームのデータ分析などを手掛けるNint(本社東京都)の経営戦略担当で、中国越境ECに詳しい堀井良威氏によると、「消費が、越境ECから、中国国内のECへとシフトしつつある傾向がみられる」と言う。同氏に、今年の「独身の日」について予想してもらった。
■プレ期間を短縮
─22年の「独身の日」の流通総額は、昨年に比べて伸びそうか。
今年も流通総額は、昨年の実績を越えてくると見ている。
アリババが運営する「天猫(T―mall)」「天猫国際(T―Mall Global)」では、10月24日からプレセールが始まり、「独身の日」の予約販売がスタートした。
今年は、有名な美容系インフルエンサーで、「口紅王子」と言われているリージャーチーが休業から復活した。そうしたことが影響し、インフルエンサーによるライブコマースが、再び盛り上がりを見せている。
インフルエンサーによるライブコマースの売り上げは、プレセールのスタートからわずか2日で、前年の30%を超えている。
昨年は、プレセール期間が長く、「間延びしている」という指摘もあった。今年は、プレセールの期間が昨年よりも4日間短くなった。セール期間が短くなったことから、ブランドからは、「広告投資を削減できる」といった声も聞かれている。
■アウトドア系に勝算
─今年はどんな日本製品が売れるそうか。
(続きは、「日本ネット経済新聞」11月3日号で)
【中国「独身の日(W11)」を大胆予想】 Nint 経営戦略担当 堀井良威氏/越境ECから国内ECへと切り替わり(2022年11月3日号)
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