婦人向けインナーウェアのOEM・ODMや卸売りを手掛けるブルマーレ(本社東京都、沈海波代表取締役)は、「売れる」商品の提案・開発力に強みを持つ。コストパフォーマンスの良さや納期の相談に対応できる点も特徴だ。シリーズ累計で160万枚を売り上げた商品もある。グループ会社を含む日本法人の年商は約50億円。沈海波代表に、これまでの実績や強みを聞いた。
─これまでにOEMやODMを手掛けた企業の一例を教えてほしい。
企業名は明かせないが、誰もが知る下着企業や大手量販店の受注も担っている。
商品の企画開発を新規に請け負うときは、これまでの豊富なインナーウェア生産の経験を生かし、品質や素材の追求、市場のトレンドを意識した商品づくりを行っている。
これまでに受注した累計企業数は約40社。インナーウェアだけにとどまらず、服飾雑貨のOEM・ODMも受け付けている。服飾雑貨は、女性向けのアクセサリー、バッグ、ベルトなどで、企画、生産、納品を請け負っている。
■女性の心をつかむデザインを追求
─ブルマーレにおけるOEM・ODMの強みは。
「売れる」商品を作るための提案力と、クライアントに満足いただける品質、納期、コストを提供できる点だ。当社が企画開発を手掛けて納品した商品の中には、クライアント先でシリーズ累計100万枚を販売したヒット商品もある。
当社には、経験豊富なデザイナー、パタンナーが多数在籍。女性の心をつかむデザインを追求している。商品・企画設計は、例えば既存のレースパターンだけにとどまらず、オリジナルパターンの開発にも対応する。
さらに、短期間で低コストでの商品作りをトータルサポートする。グループ内で、企画、デザイン、サンプル作成、染色、副資材製造、縫製、検品、納品まで一気通貫に行う。
そのためご要望に合った商品作りとサポートが可能となっている。「できるだけ納期を早めてほしい」「コストを抑えたい」といった要望に沿うことができる。
一気通貫だから「融通がきく」
─小ロットの受注にも対応は可能か。
対応できる。ご相談内容により、1色当たり1000枚ほどから受注可能だ。気軽に相談してほしい。
納品までの全工程で、クライアントの悩みや課題に合わせて「融通がきく」ことも当社の強みだ。
─グローバル展開や社歴を教えてほしい。
創業したのは2001年。アジアを中心に複数の自社工場を保有している。グループ会社を含めた、日本法人全体の22年3月期の売上高は前期比7%増の約50億円。23年3月期はさらに5%増収を目指している。
足元では4月から、小胸の女性向けに下着ECを手掛けるfeast(フィースト)が当社グループの傘下となった。
─得意とするデザイン企画は。
10代向けのスクールブラから中高年向けまでの補整・矯正下着まで、幅広く対応する。
20~30代女性はファッション性が強いインナーウェアを好む傾向があるが、当社はこうした商品の企画・開発にも強みを持つ。
【美容通販企業の注目商材と販売施策】 〈インタビュー「累計で100万枚売れた商品も」〉ブルマーレ 沈海波代表取締役/「売れる」提案力に強み(2022年6月30日号)
記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。