【ニューノーマルのホームヘルス機器】 〈導入事例「アトラ」〉健康経営優良法人に認定/整水器265台を営業所・自宅に導入

  • 定期購読する
  • 業界データ購入
  • デジタル版で読む
アトラの片田徹取締役と社長室の石田美里氏

アトラの片田徹取締役と社長室の石田美里氏

 接骨院を全国でチェーン展開するアトラは16年、日本トリムが製造する電解水素水整水器を、本社や加盟店の接骨院80カ所に導入した。アトラでは、ほねつぎの手術と、日本トリムの水素水、自社開発の水素ガス吸入器をセットにしたメニューを、加盟店の接骨院で提供している。今では同社の柔道整復師や患者、合計180人以上が、整水器に魅力を感じ、自宅にも設置するようになり、アトラがきっかけで導入した整水器は265台に上るという。アトラは2020年、水素関連商材の導入がきっかけとなり、経済産業省から健康経営優良法人に認定された。


■水素水で「代謝の改善」に期待

 アトラは、全国約180カ所のフランチャイズ加盟店を持つ接骨院のチェーンだ。加盟店は、もともと接骨院だったケースもあるが、学習塾や飲食店などの異業種から参入したケースも多い。アトラでは、ほねつぎの施術のノウハウを提供している。
 16年には、東証1部に上場。毎年十数店舗ずつ、新規加盟店を拡大している。
 アトラでは、日本トリムの電解水素水整水器を、各接骨院へ導入して以来、水素水を飲む工程を施術の流れに組み込んだメニューを提供している。具体的には、ほねつぎの施術前後に、患者に水素水を飲んでもらっているという。水素水は施術者である加盟店の柔道整復師も愛飲している。
 アトラの片田徹取締役は、「当社が提供するほねつぎの施術では、代謝の改善も大変重要な要素。水素水は胃腸症状の改善のほか、腎臓をはじめ他の臓器にも好影響があると考えており、水素水の飲用を施術に組み込んだ」と話す。
 加盟店の接骨院では、日本トリムの社員による健康セミナーも実施している。従業員や患者で、自宅に日本トリムの整水器を導入した人は、180人以上に上っているという。


■水素ガス発生機も自社開発

 アトラは、日本トリムの電解水素水整水器だけでなく、水素ガス発生機も、自社開発して接骨院の施術メニューに組み込んでいる。アトラが開発した、吸入用水素ガス発生装置「コアップ」は、1分間で水素水約26リットル分の水素を吸入できる。
 患者は、ほねつぎの施術後の一環として、水素ガス発生機が生成した水素と酸素を30分間吸引する。吸入した水素が、体内で活性酸素と反応することにより、抗酸化作用が期待できるという。
 「水素水の飲用と、水素ガスの吸入を施術に組み込むことで、筋肉の緩和などといった、体質の改善を体感する患者が多い」(片田取締役)と話す。「中国では、水素水の飲用や水素ガスの吸引は、コロナの治療に活用する病院もあると聞いている。水素の活用が今後、スタンダードな医療行為になっていくのではと考え、当社ではいち早く導入した」(同)とも話している。
 アトラは、日本トリムの電解水素水整水の飲用や、水素ガス吸入などを、従業員にも提供している。こういった健康投資が評価され、「健康経営優良法人2020」に選定された。

アトラの研修施設に設置した日本トリムの整水器

アトラが開発した水素ガス吸入機「コアップ」

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

Page Topへ