消費者支援機構関西／酵素ＥＣ５社に返金申入れ／半年で１９５人の返金に応じる

　特定適格消費者団体の消費者支援機構関西（ケーシーズ、所在地大阪府）は３月２５日、ビーボやジェイフロンティアなど、酵素サプリをＥＣで販売する５社に対する申し入れ活動の状況を公開した。５社は１９年３月、消費者庁から、景品表示法に基づく措置命令を受けていた。ケーシーズでは２０年２月、５社に対して、消費者からの返金に応じるよう求める申し入れを実施。ケーシーズによると、「５社の内ジェイフロンティア、ビーボ、ジプソフィラの３社が、２０年１２月末までの半年間に、合計１９５人に対して返金を行った」と話している。
　消費者庁は１９年３月、ジェイフロンティア、ビーボ、ジプソフィラ、ユニヴァ・フュージョン、モイストの５社に対して、景品表示法に基づく措置命令を行った。
　各社は、酵素サプリの広告表示において、商品を摂取するだけで容易に痩身効果が得られるかのように表示していたという。
　そのうち、ユニヴァ・フュージョンについては、消費者庁が２０年５月１５日付で、措置命令の取り消しを行っている。
　ケーシーズは２０年２月、５社に対して、「措置命令の対象となった表示により商品を購入した消費者に、返金を求めることができる旨を通知すること」「消費者からの返金要請に応じること」「返金対応の実施状況を定期的にケーシーズに報告すること」などを求める申し入れを行った。
　ビーボ、ジェイフロンティア、ジプソフィラの３社は、ケーシーズに対して、「個別の購入者からの返金要請に応じる」「その旨を個別の購入者に通知する」旨の回答を行ったという。
　２０年１２月末までに、３社合計で１９５人に返金したとしている。３社の返金人数の内訳は、ケーシーズでは公表していない。
　なお、モイストについては２０年４月６日付で、同社独自の返金措置が、消費者庁長官から認定を受けている。
　ケーシーズでは今後も、３カ月おきに、３社の返金措置の状況について、公開していくとしている。