【ファッションEC 2018】 〈神戸デジタル・ラボ「スイセイ」の導入事例〉シップス/スマホ受注が7割強に/公式サイト統合で、自社EC強化

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デジタルマーケティング部・EC戦略推進課・萩原千春課長

 衣料品の企画販売を手掛けるシップス(本社東京都、三浦義哲社長)は11月1日、企業情報をニュース発信する「シップスオフィシャルサイト」、直営ECサイトの「SHIPS オンラインショップ」、オンラインマガジン「SHIPS MAG」の三つのサイトを統合し「SHIPS公式サイト」として新たにオープンした。自社サイトによる販売強化に乗り出している。19年2月期の自社サイトによる売上高は、前期比50%増を目指している。
 シップスは、ゾゾタウン、アイルミネ、タカシマヤファッションスクエア、マガシーク、dファッション、マルイウェブチャネル、アマゾン、三井ショッピングパーク&モールなどのECモールに出店している。売り上げの半分以上はゾゾタウンが占めている。
 メルマガを希望している会員に対しては、1週間に1度のペースでメールを配信。EC独自のメルマガも配信しており、希望する会員に対しては週に2回の配信で訴求している。
 メールの開封率は20〜30%になっている。MA(マーケティング・オートメーション)を導入しており、購入店舗や性別などに合わせた内容で、パーソナライズ化したメール配信をできるようにした。
 スマホからの受注も増えており、7割に達している。スマホアプリは会員証を兼ねているほか、日々ニュースを配信する機能を備えることでユーザーとの接点を増やすことに役立てている。
 新規会員獲得は、リスティングやディスプレー広告のほか、SNSを活用する。最も流入が多いのは自然検索だが、アプリからの流入も増加傾向にあり、全体の流入に占める構成比率も増えているという。
 自社サイトでは、実店舗と連動した企画を積極的に展開している。アプリでクーポンを配信するキャンペーン施策でも、実店舗と連動させて相互送客を狙っている。


リニューアル機に「リッチサーチ」導入

 シップスは16年6月に、神戸デジタル・ラボ(本社兵庫県、永吉一郎社長、(電)078—327—2280)が提供するサイト内検索エンジン「sui—sei(スイセイ)」のラインナップの一つ、「リッチサーチ」を導入した。ECサイトのリニューアルに合わせて導入を決めたという。「検索スピード」が魅力だったほか、アパレルEC企業への導入実績が豊富だったため、結果に対して改善策を積極的に提案してくれる点も決め手だったという。
 シップスはセレクトショップということもあり、ブランド名で検索するユーザーが比較的多い傾向にある。「欲しい商品やブランドが明確にあることが理由」(デジタルマーケティング部・EC戦略推進課・萩原千春課長)と分析する。
 「リッチサーチ」導入後の成果については、受注件数や購入単価、転換率(CVR)なども向上し、大きな成果につながっているという。
 サイト内検索のフリーワード検索の際、候補となるキーワード(サジェスト)とともに、該当する商品の情報や商品画像を表示する「リッチサジェスト」も導入。サジェスト機能では、検索ワードランキングやキーワード検索からの流入が目立つ。「お客さまが今の流行や人気商品をひと目で認識できることで、購入に結び付いている」(同)。
 11月1日のECサイトリニューアルに合わせて、サジェスト機能に性別ごとにキーワードが表示されるようになった。また、検索結果についてECサイトで完売しているアイテムも、実店舗に在庫があれば、お取り寄せでの購入が可能となるように表示ができるようにした。


【サイト内検索システム「sui—sei」 サービス概要】

 神戸デジタル・ラボのサイト内検索システム「sui—sei(スイセイ)」はサイト内検索をさまざまな角度から最適化できるサービス。「リッチサーチ」では、検索スピードを改善しつつ、商品カテゴリーの絞り込みや、入力ミスに対する検索候補の案内など、顧客の商品検索を円滑にする機能を備えている。
 「リッチサジェスト」は、サイト内検索のフリーワード検索の際、候補となるキーワード(サジェスト)とともに、該当する商品の情報や商品画像を表示。表示する商品情報は、新着や売れ筋商品、お薦め商品など特に売り込みたい商品を選択できる。人気が高い商品がランキング化できる特徴もある。また、売り出したい商品の差し込みで検索上位への設定も可能だ。
 「リッチコーデ」は、自社のECサイトにある商品を組み合わせてコラージュし、コーディネートの作成が可能。複数の商品で1枚の画像を作るだけでなく、ウィジェットや新着一覧、詳細ページ、検索画面など、自動でさまざまコンテンツの見せ方ができるという。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。


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