アマゾンジャパン/衛生・必需品の納品を優先/ベンダーが対象、FBAは対象外

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 アマゾンジャパンは4月20日、生活必需品と衛生用品のカテゴリーを、優先的に物流拠点に納品できるようにする方針を明らかにした。アマゾンに商品を卸して販売する「ベンダー」の商品が対象。新型コロナウイルスの影響で、一部の商品の需要が大幅に拡大していることを受けた措置だとしている。FBA(フルフィルメント・バイ・アマゾン、アマゾンの物流サービス)への納品は対象外だとしている。

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【記者の目】 「影響拡大は必至」の声

 米アマゾンでは、すでに3月中旬から、医薬品や生活必需品の商品の納品を優先する措置を開始していた。米アマゾンでは、FBAの商品にも納品制限をかけている。
 米アマゾン出品を支援するグローバルブランド(本社愛知県)では、同社のクライアント企業の影響を合計しただけでも、1カ月間で約50億円以上の機会損失が生まれたと試算している。
 アマゾン出品者に対してコンサルティングを展開するアグザルファ(本社東京都)の比良益章社長は、「入荷制限の対象商品を扱う多くのベンダーは、納品の面だけでなく配送の面でも支障をきたすことになるだろう」とみている。
 「当社のクライアントのベンダーには、現時点で目立った影響はみられない。ただ、すでに配送においても、生活必需品などが優先されるようになっており、それ以外の商品の配送にかかる日数は、通常よりも長くなっている。需要予測に基づいて予め確保しておいた在庫を、品薄になっても納品できない状況が生じるなど、大きな影響を受けることは避けられないだろう」とも話している。
 FBAを活用し、セラーとして出品する方針へと転換するベンダーも出てくる可能性がある。

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