レナウン/EC化率10%へ/モール出店で顧客接点拡大

  • 定期購読する
  • 業界データ購入
  • デジタル版で読む

 レナウンは8月30日、中期経営計画を発表し、EC化率を現在の3%から、23年度には10%に拡大すると発表した。自社ECサイトだけではなく、ECモールへの出店も積極的に行うことで、顧客との接点拡大を狙う。レナウンの19年2月期、EC売上高は前期比19.0%増の13億9100万円だった。
 レナウンが運営する自社ECサイト「R―online”The SHOP”(アールオンライン・ザショップ)」「Aquascutum Online(アクアスキュータムオンライン)」と、実店舗のデータを一元管理する。
 顧客情報や在庫データをシステム上で統合し、顧客の利便性向上を図る。「R―online”The SHOP”」は今後、サイトをリニューアルする方針だ。
 これに伴い、レナウングループ各店舗と自社ECサイトで商品を購入した顧客に、特典を付与する会員制サービス「R―Member’s Club(アールメンバーズクラブ)」の会員数を80万人に拡大させる。
 レナウンの神保佳幸社長は「顧客管理データを統合し、在庫も物流拠点、店舗、Eコマースそれぞれを一元化することで、お客さまの利便性の向上を目指す。EC専用のブランド、アイテムの開発も検討している」と語った。
 システムの刷新や次世代テクノロジーの活用に、約2億5000万円の投資を計画している。
 業務効率化を図り、効率的な運営を行う方針だ。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

Page Topへ