凸版印刷/BtoC領域でIT市場参入/新会社ワン・コンパス設立

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凸版印刷の坂井和則常務執行役員(写真左)とワン・コンパスの早川礼社長

凸版印刷の坂井和則常務執行役員(写真左)とワン・コンパスの早川礼社長

 凸版印刷は3月27日、BtoC領域のデジタルメディア事業に特化した新会社「株式会社ONE COMPATH(ワン・コンパス)」を設立し、4月1日からIT市場へ本格参入することを発表した。
 月1100万人が利用している電子チラシサービス「Shufoo!(シュフー)」の事業と、グループ会社の地図検索サービス「Mapion」を運営するマピオン(本社東京都、中尾光宏社長)を統合させ、新会社を設立した。
 マピオンが存続会社となり、ワン・コンパスに社名を変更する。凸版印刷の早川礼氏が代表取締役社長に就任する。
 新会社では、生活圏のイノベーションを起こし続ける、プロフェッショナル集団「イノベーションカンパニー」を目指す。マピオンの地図や旅行、観光地情報と関連性の高い広告事業や地域情報サービスを開発。これに、月間4億PVの実績があるシュフーの地域密着型事業を掛け合わせ、ユーザーの生活行動圏のあらゆる地域情報を可視化できるような仕組みを作る。
 地域のくらし情報ナンバーワン企業を目指し、「買い物」「家事」「お出かけ」「スポーツ健康」「趣味・サークル」「家事・教育」の六つのカテゴリーで、ユーザーの行動データを分析し、情報やサービスの提供・支援を行うとしている。
 凸版印刷ではパーソナルサービス本部を新設し、ビッグデータの活用と連携による社会のデジタル変革の加速に対応していく。ワン・コンパスは、電子書籍のBookLiveなどのグループ会社や、提携メディアのサービスを拡大し、戦略的メディア事業を展開していく。
 早川社長は、「現在、マピオンとシュフーの合計売上高は約60億円。ワン・コンパス設立で2021年度には100億円を目指す」と話した。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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