アマゾンジャパン/社員2000人の多様性に対応/東京・目黒の新オフィス公開

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新オフィスのカフェテリア

新オフィスのカフェテリア

 アマゾンジャパンは9月19日、事業拡大に伴い、東京・目黒の駅前に新オフィスを開設した。新オフィスには、アマゾンジャパン(本社東京都、ジャスパー・チャン社長)から、Amazon musicなどのデジタルコンテンツを運営するチームが入居する他、企業向けにクラウドサービスを提供するアマゾンウェブサービスジャパン(AWSジャパン、本社東京都、長崎忠雄社長)も同オフィスに移転する。新オフィスを計2000人が利用することになる。人種や宗教を問わず、幅広い社員が働きやすくなるよう、多様性を重視した職場環境を備えている。
 同社のオフィスが入居するのは、JR目黒駅前の、目黒セントラルスクエア。目黒駅はJRのほか、東京メトロ南北線や都営三田線が通っており、「AWSのサービスを利用するITのスタートアップ企業にとっても、非常にアクセスしやすい立地だ」(畑浩史プリンシパル)としている。
 新オフィスは、通常のワーキングスペースのほか、マッサージルームや、20分間昼寝ができるクワイエットルーム、礼拝室、子育て中の女性が母乳をためておくための搾乳室などを完備している。アマゾンジャパンには世界50の地域から人員が集結しているため、従業員のダイバーシティ(多様性)を意識した環境となっている。
 IT機器の技術的なメンテナンスを行ったり、セキュリティートラブルを解決したりするための専門家「ITコンシェルジュ」もオフィス内に常駐している。
 通常の業務を行うためのスペースには、従業員が部署を超えてコミュニケーションを取れるよう、机と椅子だけを設置しただけの、シンプルな空間が多数設けられている。
 新オフィスのオープニングイベントに登壇したアマゾンジャパンのジャスパー・チャン社長は、「既存の6000人のアマゾンジャパンの社員に加え、1000人の増員を予定している。これに対応するため、新オフィスを開設した。日本は世界のAmazonにとっても重要な国の一つと位置づけられており、今後も技術開発に積極的に投資していく」と話した。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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