〈楽天市場「母の日トレンド」〉 「DIY」「会話」が新キーワード

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「ハーバリウム」や「手作りのフラワーボード」など母の日の注目ギフト

「ハーバリウム」や「手作りのフラワーボード」など母の日の注目ギフト

 楽天は4月18日、楽天市場における「母の日トレンド」を発表した。モノ以外のプレゼントニーズの高まりを受け、手作りできるDIY商品や、コミュニケーションが生まれるアイテムの注目度が高まっているという。
 楽天市場では年々、母の日ギフトの市場が拡大しており、17年における関連商品の流通総額は前年比20%増となった。母の日ギフトのアイテム別流通総額では、定番の「花」が1位となり、2位が「スイーツ・お菓子」、3位が「バッグ・小物・ブランド」と続く。
 「お客さまのニーズは移り変わっている。王道の花を単品で贈るところから、12年以降は花とスイーツのセットや、プリザーブドフラワーなど多様化してきた。16年以降はさらに独自性を出せる写真立てや手間がかからない商品も人気になってきた」(ホームライフ戦略課・橋本嵐氏)と話す。


■「もらいたい」1位は

 楽天の調査によると、「子供には言いづらいけれど、実は母の日に欲しいもの」の1位には、「花」と並んで「感謝の言葉」がランクインした。さらに3位には「手紙・メッセージカード」が入った(図1参照)。
 母親はモノ以外にも感謝の気持ちを求めていることから、感謝を伝えやすい「DIY商品」に潜在的なニーズがあるとみている。ただ、「DIY商品」といっても、完全な手作りでなくても、少し手が加わっているもので十分だという母親の声も出ている(図2参照)。


■ハーバリウムは急拡大

 母の日に子どもと時間を一緒に過ごしたいという声も多く、時間を共有できたり、コミュニケーションが生まれる商品も注目度が高いという。
 楽天は「手作りのフラワーボード」やユニークな菊をアレンジした「ピンポンマム」などが、母の日の新定番ギフトとして注目が高まると予想する。
 SNSで話題の「ハーバリウム」も注目商品として挙げた。ドライフラワーやプリザーブドフラワーを、液体とともに瓶詰めしたもので、「ハーバリウム」の母の日シーズンの売上高は、過去3年間で約5600倍に伸びた。
 他にもせっけんでできた花「ソープフラワー」や色が変わる新種も出ている「アジサイ」など、手間がかからない長持ちするアイテムも注目だという。
 楽天は「母の日ギフト」の特設サイトを開設し、幅広く商品を紹介することで多様化するニーズに応えていく。

楽天のホームライフ戦略課・橋本嵐氏

楽天のホームライフ戦略課・橋本嵐氏

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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