三井不動産/取扱高1000億円狙う/モールの事業構想を公開

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モールの説明会の参加者。(写真左から)三井不動産の広川善浩常務取締役、ジュンの中嶋執行役員、ナノ・ユニバースの濱田社長、森星、バービー、TATRAS Japanの板尾社長、ユナイテッドアローズの髙田執行役員

モールの説明会の参加者。(写真左から)三井不動産の広川善浩常務取締役、ジュンの中嶋執行役員、ナノ・ユニバースの濱田社長、森星、バービー、TATRAS Japanの板尾社長、ユナイテッドアローズの髙田執行役員

 三井不動産は11月1日、リアル連動型のファッションECモールを開設した。同日、同モールの事業構想を紹介し、10年以内に年間取扱高を1000億円にまで拡大する計画を明らかにした。開設時は約200店が出店したが、今後1年間で約400店まで増やす。リアルの商業施設と連動したサービスをアピールし、利用者の獲得も促進する。
 「Mitsui Shopping Park &mall(ミツイショッピングパークアンドモール)」は、「ららぽーと」や「アウトレットパーク」など、全国に114拠点を展開する商業施設と連動したファッションECモール。1000万人以上の会員基盤を生かし、実店舗とネットの連携を深め、双方の売り上げ拡大を目指している。
 ユーザーはECモール上でリアル店舗の在庫を確認できる。
 一部のリアル店舗では、販売スタッフがタブレットを用いて接客し、ECモールの商品を案内している。案内された顧客がECモールで購入すると、リアル店舗に売り上げを計上する仕組みも用意した。
 「リアル店舗の欠品はお客さまにとっての不満足要因であり、テナントにとっても機会損失。リアル店舗の接客にECモールを活用することで、売り逃しを防げる」(商業施設本部&mall事業室長・森政治氏)と話す。
 店舗スタッフの空き時間を利用して、テナントが売り上げを伸ばせる機能も用意した。スタッフのコーディネート画像をECモールで紹介し、テナントのページに送客する。タブレットを活用して、ECモールの注文に店頭在庫を引き当てる処理も可能にした。
 ECモールの開設記念セールを実施。モデルの森星やタレントのバービーを起用したテレビCMを放送する。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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