16年度の消費者相談/リピートEC商品の相談急増/「勝手に定期購入」反映し

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 国センが8月10日に発表した、16年度(16年4月~17年3月)の消費者相談の概要では健康食品や化粧品、食品といったリピートEC商材に関する相談の件数が前年度比で大きな増加を見せていることが分かった。消費者が十分に認識しないまま、ECサイトで定期購入契約を結ばせる「勝手に定期購入」問題が影響したとみられる。
 16年度にPIO―NET(パイオネット)に寄せられた消費者相談は88万7000件で前年度比4.7%減だった。そのうち、「インターネット通販」に関する相談は20万8841件で、同0.2%減となった。ただし、「インターネット通販」には、アダルトコンテンツや出会い系サイトも含まれる。
 商材ごとに、相談件数の増加率を調べたところ、全相談の中で、2位と4位、5位をECサイトのリピート商材が占めた。2位は健康食品、4位は化粧品、5位は食品だった。同調査概要では、「『お試し価格』『初回無料』など通常価格より安い価格で健康食品や化粧品、飲料を購入したところ、実際は定期購入契約だったという相談が増加」したと説明している。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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