インテリア大手のニトリや着圧ソックス「メディキュット」などを展開するレキットベンキーザー・ジャパン(本社東京都、スチュアート・ウィザビー代表)は、ライブコマースを通して、視聴者の声を売り場や商品開発の改善に生かしている。ライブコマースで即座に売り上げにつなげることも重要だが、それ以外の価値を見出すことでライブコマースの可能性は広がる。実店舗や他販路への波及効果、新商品の検証、出演者(コマーサー)の育成まで、各社の事例から実効性の高い活用術を探る。
ニトリが運営するライブショッピングチャネル「ニトリライブ」の25年3月期における視聴者数は、前期比48%増の累計935万人だった。
ニトリのライブコマースを支援するバロニムによると、ニトリは、「その場の売り上げのみを追う配信はしない方針」だという。双方向のコミュニケーションをリアルタイムで行えること、そこから顧客の声を拾えることが、ライブコマースにおける、"その場で売る"以上の価値だとしている。
着圧ソックス「メディキュット」などを展開するレキットベンキーザー・ジャパンは、昨年末にシミ抜き洗剤「Vanish(バニッシュ)」の販売を開始してから、TikTok Shop(TTS)アカウントの月次売上高が、販売前と比較して4~5倍に増加したという。順調に売り上げを拡大しつつ、「Vanish」のライブ配信では、配信そのものにファンが付くほど顧客とのコミュニケーションに成功している。
■声を速やかに生かす
ニトリとレキットベンキーザー・ジャパンは、両社とも配信を通じてリアルタイムに顧客の疑問に応えるだけでなく、配信で得た顧客の声を、ECサイトをはじめとする他の販路や商品開発にも速やかに反映している。
ニトリでは、配信の次の日には実店舗の売り場の構成を改善したり、配信の一部を実店舗で放送したりしているという。
レキットベンキーザー・ジャパンにおいても、配信から2~3週間の販売店のPOSデータを見ると、配信で紹介した商品がよく売れている傾向にあるという。
(続きは、「日本ネット経済新聞」10月8日号で)
【成功企業に聞くライブコマース活用術】"売る"にこだわらない/ニトリ、メディキュットは"顧客の声"活用 (2026年10月8日号)
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