ライオン/組織再編し拡大目指す/成長エンジンは”機能性表示食品”

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通販事業の売り上げが苦戦を続けるライオンが、通販事業のV字回復に向けて動き出している。同社は、今年1月に通販事業を事業本部として独立させる組織再編を実施。この再編をきっかけに、再び通販売上高100億円の達成を狙う。

「通販売上100億円再達成を目指す」
 機能性表示食品などの通販を手掛けるライオンは1月1日付で、通販事業に関する組織再編を実施した。同社の通販事業部はこれまで特販事業本部にぶら下がる形だった。今回の組織再編により通販事業はウェルネス・ダイレクト事業本部として独立させた。「具体的な人数を明かすことはできないが、増員も行った」(コーポレートコミュニケーションセンター)としている。
 組織再編の理由について同社は「規模が大きくなってきた通販事業のさらなる拡大が目的」(同)と説明、「事業強化を目指して先行投資を行っていく」(同)としている。今回の再編により、「意思決定のスピードが増すことは間違いない」(同)としている。
 同社の通販事業は14年12月期から苦戦を続けている。13年12月期には通販売り上げが一度100億円を超えたが、14年12月期は一転、消費増税の影響による定期顧客離れが進行。通販売り上げが100億円を割り97億円の着地となった。
 15年6月には主力製品である健康食品「ナイスリムエッセンスラクトフェリン」を機能性表示食品としてリニューアル発売。同商品のリニューアル発売後3カ月間(15年7―9月)の売り上げは、15年4―6月の3カ月間と比べて、金額ベースで1・2倍に伸長するなど好調に推移したという。同社では「内臓脂肪を減らすメカニズムをわかりやすく説明できるようになったため、エビデンスに基づいた説得力のあるプロモーションが可能になった」(同)と好調の要因を分析している。
 ただライオンでは「『ナイスリムエッセンスラクトフェリン』以外の分野が引き続き苦戦している」(同)としており、15年12月期における通販売上高は「前期を下回った」(同)と言う。
 実数は公表していないが、15年12月期における通販売上高は本紙推定で約90億円。そのうちネット通販経由の売上高は約60億円とみられる。
 ライオンでは組織再編による今後の通販戦略や目標数値などについては、「現段階で明らかにできることはない」(同)としながらも、「通販売り上げ100億円の再達成は視野にある」(同)としており、起死回生を狙っているようだ。

(続きは日本ネット経済新聞 2月18日号で)

販売好調の機能性表示食品「ナイスリムエッセンスラクトフェリン」

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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