【EC・D2Cの採用】 共通項は「素直とカルチャーフィット」/VALXなど3社が採用戦略で業績拡大(2023年11月09日・16日 合併号)

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レバレッジの只石昌幸社長(写真右)と広報の吉田琴美氏

レバレッジの只石昌幸社長(写真右)と広報の吉田琴美氏

 人材不足が叫ばれるEC業界で、優秀な人材を採用することにより、売り上げを伸ばしている企業がある。DIY用品ECの大都、フィットネスD2C「VALX」を運営するレバレッジの2社は、いずれも、売上高が100億円に迫る勢いで、右肩上がりの成長を遂げている。モバイルバッテリーやスマート家電のアンカージャパンは、売上高が300億円を超えてなお成長を続けている。3社ではいずれも、新卒で採用した若い人材が、社内で責任ある役職を担い活躍しているそうだ。3社に共通した採用のポイントは、「素直であること」と「カルチャーフィットすること」の2点だ。企業の理念やバリューを共有できる優秀な人材を選定していくことが、業績の伸長や、企業ブランディングの向上にもつながっているようだ。

■「素直さ」がアイデア生む

 3社に採用について取材したところ、「採用時に応募者を選考する上で、『素直かどうか』を見ている」という点が共通していた。
 「VALX」のレバレッジ(本社東京都)では、「素直で熱い人」を採用の基準に掲げているという。素直な人材は、業務上の指示をした時に、自分の考えで実行し、失敗してもそこから学んで改善できる人が多いという。
 レバレッジの場合、何かに対して強い情熱を持っている人は、採用後も、クリエーティブなアイデアを生み出したり、実績を生み続けたりすることができているという。
 レバレッジがインターンから採用した新卒の広報担当者は、入社1~2年で、「マッチョがハロウィーン翌日の渋谷でごみ拾い」や「父の日に、社長が故郷の駅に父への感謝の広告を掲載」といった、奇抜なPR企画を考案するなど、活躍しているという。
 レバレッジは19年に「VALX」の展開を開始。右肩上がりの成長を続けている。23年10月期には、プロテインのECを中心に、売上高100億円の達成を見込んでいるという。
 DIY用品のECを運営する大都(本社大阪府)では、「大都のカルチャーにフィットするいい人を採用しよう」という大きな採用の目標を掲げており、素直な人材を採用するように心がけているという。同社の「チャレンジ」「エンジョイ」といったコアバリューに共感できる人材の採用を意識。一方で、

(続きは、「日本ネット経済新聞」11月09日・16日 合併号で)

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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