【進化するEC企業のリアル展開】 ECの半分のCPA実現/”より本格的””もっと手軽な”出店方法登場(2023年11月02日号)

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自販機店舗「KAKUDAI BASE」は店頭のデジタルサイネージで出品商品を紹介

自販機店舗「KAKUDAI BASE」は店頭のデジタルサイネージで出品商品を紹介

 ネット広告のCPA(顧客獲得単価)が高騰し、アフターコロナでリアルの人流が拡大する中、EC企業のリアル展開が加速している。実店舗を持たないEC企業のリアル展開というと、ポップアップストアが一般的だが、より本格的な手法や、もっと手軽な手法が登場している。期間限定だが、実店舗のようにブランドの世界観を伝え、顧客データも収集できる新型店舗モデルも話題だ。既存の実店舗を代理店のように活用できる手法や、自動販売機に出品する手法も注目を集めている。中にはECの半分のCPAで顧客を獲得できている事例もあるという。

 ポップアップストアは商業施設などにEC企業のブランド店舗を構え、新規顧客との接点を作ることができる。しかし、商業施設内の制約により、ブランドの世界観を表現し切れないケースが多い。さらに顧客データを取ることは難しく、ECサイトへの送客に課題があった。
 統合コマースプラットフォーム「ecforce(イーシーフォース)」を提供するSUPER STUDIO(スーパースタジオ、本社東京都、林絋祐代表)が今年7月、東京・渋谷の「MIYASHITA PARK(ミヤシタパーク)」内に開設した次世代型店舗「THE [ ] STORE(ザ ストア)」は、そうした課題を解消している。
 同店舗には、EC企業やD2Cブランドが最短1週間から出店できる。接客スタッフは店舗側が用意するため、EC企業が用意する必要はない。
 実店舗を丸々貸切ることができるため、ブランドのコンセプトに合わせた内装にすることができる。
 SUPER STUDIO執行役員の大谷元輝氏は、「『THE [ ] STORE』は実店舗をフルに活用できるので、直営店舗を試しに運営してみるイメージに近い。契約終了時に原状回復してもらえればいいので、内装の自由度が高い。11月に出店するブランドは施工を入れて、本格的に内装を変える予定だ」と話す。
 顧客データを取れることも、ポップアップストアとの大きな違いだ。

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「THE [ ] STORE」ではブランドの世界観を反映した内装にできる

「THE [ ] STORE」ではブランドの世界観を反映した内装にできる

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