〈ファッションEC〉 診断コンテンツの活用拡大/「新規獲得」の有力な武器に (2022年2月10日号)

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エアークローゼットの診断結果イメージ 100通りの結果がある

エアークローゼットの診断結果イメージ 100通りの結果がある

 ファッション・アパレルのEC業界では、消費者が「自分に似合う服」を診断できるコンテンツの活用が拡大している。月額制ファッションレンタルサービスを提供するエアークローゼットでは、20年2月から診断コンテンツ「パーソナルスタイリング診断」の提供を開始。今では、累計診断回数が155万回、累計PV数が3367万となるなど、大きな関心を集めている。20年2月発表で30万人だった会員数が、70万人(22年2月時点)へと急増する原動力の一つになったとみられる。アパレルを定期配送するサービスを展開するDROBEでも、20年11月に「パーソナライズスタイリング診断」サービスの提供を開始。これまでに、100万人以上が同サービスを利用したという。診断サービスは、新規顧客獲得の有力な武器の一つになっているようだ。

■新規会員は40万人増

 エアークローゼット(本社東京都)では、「パーソナルスタイリング診断」をサイト上で提供している。同社のサービスでは、スタイリストが「パーソナライズスタイリング」したコーディネートの服が届く。
 同社は、21年7月期の売り上げが、前期比35%増の28億8700万円となるなど急成長を遂げている。同社の22年2月時点の会員数が、20年同時期比133.3%増の70万人となった背景には、好評な診断コンテンツの存在もありそうだ。累計診断回数は155万回、累計閲覧数は3367万PVとなっている。同社の診断コンテンツは、「パーソナライズスタイリング」に興味を持ってもらうきっかけとして機能している。
 同社の診断コンテンツでは、「骨格タイプ」や「パーソナルカラー」などを診断する。「自分らしさ」「着たい服のテイスト」といった要素を含んだ「セルフイメージ」も、診断に組み込んでいる。
 同社によると「『似合うタイプ』と、『着たいテイスト』が合致するとは限らない」と言う。「診断コンテンツで特徴を把握した上で、『ユーザーがなりたい姿』になるための『服を似合わせる方法』を、スタイリストとともに提案している」と話す。


■1年強で100万人 集客に効果

 DROBE(ドローブ、本社東京都)では、顧客の好み・体型・予算によってスタイリングを行い、商品を定期的に配送するパーソナルスタイリングサービス「DROBE」を提供している。試着して気に入った商品は、購入が可能。同社でも、「骨格」「パーソナルカラー」から似合うスタイルを診断する「パーソナライズスタイリング診断」を提供している。
 同診断サービスは、20年11月に提供を開始。

(続きは、「日本ネット経済新聞」2月10日号で)

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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