インフルエンサーD2C盛況/マーケットイン戦略が成功の鍵(2022年7月28日号)

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登録者100万人のユーチューバー”マリリン”とファンデーションキット

 インフルエンサーによるD2Cの市場が盛り上がっている。インフルエンサーがディレクターを務めて展開する、ライフェストジャパンのアパレルブランド「アクレント」の22年1―6月期(中間期)の売り上げは1億9200万円と好調。22年12月期は前期比27%の増収で着地する予定だ。20年10月開設のインフルエンサーECのプラットフォーム「nugu(ヌグ)」も盛況で、22年の年間売上高を50億円にまで拡大させる計画だという。その一方で、消えていくインフルエンサーブランドも少なくない。成功しているインフルエンサーECに共通するのは、「ユーザー目線」のようだ。顧客層やニーズを把握し、マーケットインの発想で展開を行うブランドが売り上げを伸ばしている。

■リピーター率80%超のブランドも

 インフルエンサーD2Cの利点として、ファンを囲い込めることがある。ファンコミュニティーは商品訴求ができるため、新規獲得の広告費を抑えることも可能だ。その分を別途、成長のために投資することもできる。
 「ブランド」「商品」がファン心理にハマれば、リピーターになりやすい点も魅力だ。数々のD2Cインフルエンサーブランドを立ち上げから一貫支援しているダイレクトテック(本社東京都)では、どのブランドもリピーター率40%超を維持しているそうだ。リピーター率が80%に達しているブランドもあるという。


■ローンチ半年で1.5億円超

 Medicarelabs(メディケアラボ、本社韓国)が20年10月に開設した、インフルエンサーが選別したアイテムを販売するECプラットフォーム「nugu」でも、月商が5000万円を超えるインフルエンサーが出てきているという。
 ダイレクトテックは、チャンネル登録者100万人のユーチューバーであるマリリンとの協働プロデュースコスメブランドを、22年1月にローンチ。22年6月末に同ブランドから発売したコスメ「ファンデーションキット」(税込4350円)は、ECサイトでの発売日に、即日1万個を完売したという。
 同ブランドからこれまでに発売した商品の5月末までの累計販売数は、EC・流通出荷分を含め6万個を突破。その後も各商品が売れ続けており、ローンチ半年で同ブランドの売り上げは、公表されている販売個数や商品単価から計算すると、本紙推定で1億5000万円を超えている。
 インフルエンサーがディレクターのブランドを運営するライフェストジャパンが19年6月に立ち上げた「アクレント」は、ファッショニスタ・ファッションデザイナーの高嶋未来氏・宮川由衣子氏が、ディレクターとして主導しているが、22年1―6月期(中間期)の売上高は1億9200万円と好調。22年12月期は売上高が前期比27%増の3億8000万円となる予定だという。
 月間52万PVのブロガーや、ユーチューバーとしても活躍する、マリコローレ(本社千葉県)の金岡茉莉子代表が21年8月に立ち上げたブランド「マリコローレ」の22年6月度のEC月商は250万円。堅調に拡大を続けているという。


■顧客層のニーズに合わず失敗も

 有力インフルエンサーが手掛けたECブランドがすべて成功するわけではない。

(続きは、「日本ネット経済新聞」7月28日号で)

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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