【エイジングケア化粧品素材】 フラウス〈エイジングケア素材「フコキサンチン」〉/医薬品レベルの抗酸化成分提案

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 微細藻類の培養や医薬品原料の開発を手掛ける、フラウス(本社東京都、牧野徹社長、(電)03—6222—8909)は、天然カロテノイドの一つで、アスタキサンチンよりも高いエイジング効果が期待できるスキンケアの新素材「フコキサンチン」を提案している。通販や訪販、ネットワークビジネス(NB)企業向けに提案に乗り出した。原料供給のほか、美容液や美容クリームのOEM供給も可能だ。
 「フコキサンチン」とは、海藻や微細藻類に含まれるカロテノイドの一種。「カロテノイド」とは光合成をする生物が持つ天然の色素で、その中にはすでに抗酸化作用や抗疲労作用が報告されたアスタキサンチンなどが含まれるという。
 同社は、フコキサンチンの最新研究による、抗酸化作用をはじめとした数多くの生理活性作用にいち早く着目し、フコキサンチンを含有する微細藻類の高濃度大量培養技術と、それに用いるバイオリアクターを完成させ、培養した藻類からのフコキサンチンの抽出と精製に成功した。
 17年8月に建設した埼玉県草加市内にある自社工場内に、屋内密閉型で、連続式の培養装置を導入。従来は培養が困難だった微細藻類の安定供給を可能にした。医薬品分野では、大学や研究機関への供給にも力を入れている。
 「フコキサンチン」は、メラニンの排出を促し、クリアな肌に導く。赤味や炎症性の副作用がない成分として期待されている。そのほか、(1)コラーゲンの分解を抑制(2)繊維芽細胞のコラーゲン産生促進作用(3)ヒアルロン酸の分解抑制作用(4)エラスチンの分解抑制作用(5)チロシナーゼの分解活性作用(6)色素沈着の抑制作用(7)抗ニキビ作用─などの特徴が論文などで確認されている。
 クレンジングや洗顔フォーム、ローション、美容ジェル、クリーム、フェイスマスク─といった製品へ元来油溶性成分ではあるが、水溶性成分としても添加を可能にした。自社製品のOEM供給にも対応している。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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