ARIIX Japan/新規リクルートを再開/コンプライアンスの社内体制強化し(2021年9月2日号)

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 ARIIX Japan(アリックス・ジャパン、本社東京都、宮城邦夫GM)は8月20日、消費者庁から命じられていた特定商取引法に基づく9カ月間の一部業務停止が明け、新規リクルートを再開させた。会員が製品を小売りできる「認定サロン制度」を開始するとともに、コンプライアンス体制を強化して「クレームゼロ運動」を推し進める。
 行政処分後にコンプライアンス強化の一環として、本社のコンプライアンス担当社員とリーダー会員14人で構成する「コンプライアンス・インフルエンサー・クラブ(CIC)」を発足させた。定期的に開催を実施することで会員へのコンプライアンス意識を醸成させる。
 会員登録時に本社から契約確認する「ウエルカムコール」の結果、きちんと説明をしていなかった組織のリーダーに対して、改善書の提出を求めたり、場合によっては会員資格停止などの処分ができるよう権限を強化した。
 新たに「コンプライアンスパッケージ」として、「ゼロクレーム・ハンドブック」と「コンプライアンステスト」のセットを作成した。宮城GMは「行政処分が明ける前に、きちんと理解して欲しいことや私個人として伝えたいメッセージを盛り込んだものをダイレクトメールで送付した」と言う。
 社内のコンプライアンススタッフを2人から3人に増員したほか、6月には約30人の会員が、同社が加盟する全国直販流通協会が実施する「コンプライアンスセミナー」を受講したという。
 同社では、サロンを経営する会員が製品を小売りするケースが増えてきたこともあり、「アリックス認定サロン」を始めた。現在6人の会員を認定しており、コンプライアンスなどのルール順守を条件にしている。宮城GMは「これまではビジネス志向の会員が多く、こうした声が少なかったのかもしれないが、処分期間に製品を広げていくという過程のなかで会員の要望に応えた」と話している。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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