消費者庁/リーウェイを6カ月の業務停止に(2021年8月5日・12日夏季特大号)

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 消費者庁は8月3日、鹿プラセンタのサプリメントなどを商材にネットワークビジネスを展開しているリーウェイジャパンに対して、特定商取引法に基づく6カ月間の業務停止命令を行った。リーウェイジャパンの会員は、「サプリを飲むとガンも治る。アトピーに効く」などと告げて勧誘していたとしている。リーウェイジャパンの林汶鋒社長と陳建欣ゼネラルマネージャーには、同期間の業務禁止命令を行った。
 消費者庁によると、リーウェイジャパンは遅くとも19年12月以降、会員が勧誘を行う際に、「サプリを飲んで数日たつと毛がたくさん生えるようになった」「糖尿病に聞く」「鹿の細胞が新しい細胞を作り、全ての病気に聞く。がんも治る。アトピーに効く」などと告げていたという。消費者庁では、リーウェイジャパンに対して、勧誘の際に告げた事項について、合理的な根拠を示す資料の提出を求めたが、資料の提出は一切なかったとしている。
 消費者庁は、リーウェイジャパンに対して、「契約解除に関する不実告知」や「断定的判断の提供」の違反も認定した
 リーウェイジャパンは18年6月に開業。20年12月期の売上高は約80億円だったという。国民生活センターに寄せられた、リーウェイジャパンに関する消費者相談の件数は、18年4月から21年7月までの4年間で399件だったとしている。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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