消費者庁/疾病リスクの低減表示追加へ/キシリトール、ビタミンDが候補

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トクホの疾病リスク低減表示に関する初会合

トクホの疾病リスク低減表示に関する初会合

 消費者庁は20年12月25日、特定保健用食品制度(疾病リスク低減表示)に関する検討会(佐々木敏座長)の初会合を開催、トクホの疾病リスク低減表示について、新たな関与成分を追加する検討を開始した。初会合では、欧米ですでに疾病リスク低減表示が認められている、ビタミンDやキシリトールなどが、候補として議題に上がった。
 トクホでは、特定の関与成分について、疾病リスク低減の効果が、医学的・栄養学的に確立されている場合に限って、疾病リスクを低減する旨の表示を行うことが特例的に認められている。現在は、関与成分としてカルシウムと葉酸が認められている。
 消費者庁によると、過去に、トクホでカルシウムの疾病リスクの低減表示が許可された製品は30品目。葉酸の許可はこれまでにないとしている。
 初会合では事務局が、米国・カナダ・EUですでに認められている疾病リスク低減表示の例として、「カルシウム、ビタミンDと骨粗しょう症」や「キシリトールと虫歯」などを紹介した。
 消費者庁では、同検討会を21年3月末までに計3回実施する予定。関与成分の追加について検討を行うという。欧米で疾病リスク低減表示がすでに認められている関与成分をベースに議論が進められそうだ。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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