埼玉県/夢グループに措置命令/マスク広告が景表法違反

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あたかも3600円(税抜)で購入できるかのように表記

あたかも3600円(税抜)で購入できるかのように表記

 埼玉県は6月11日、通販やイベント企画の夢グループ(本社東京都、石田重廣社長)に対して、景品表示法違反に基づき措置命令を行った。県は夢グループの新聞広告、新聞折り込みチラシ、はがきを景表法違反と認定。一般消費者に向けた違反表示の周知徹底、従業員に対する再発防止や同様の表示を行わないことを命じた。
 対象となった商品は「やわらか立体マスク30枚セット」と「立体マスク30枚セット」の二つ。二つの商品について、「緊急入荷」「立体マスク30枚セット3600円(税抜)」などと表記していた。実際には、販売価格とは別に、手数料300円および送料500円(税別)を支払わなければならなかった。
 「立体マスク30枚セット」については、「本日の広告の有効期限5日間」などと表示し、コロナ禍で需要が全国的に高まっている状況の中、あたかも販売期間が限定されているかのように表示していた。実際には、販売期間は限定されているものではなかった。
 夢グループは「今後どう対応していくかは、検討している段階」(広告部)と話しており、現状では方針を非開示としている。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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